冬に使った灯油が少しだけ余ってしまって、捨て方に悩んだことはありませんか?
灯油が余ってしまった場合の捨て方は、新聞紙など身近なもので捨てることができます。
この記事では、灯油が余ってしまったときの捨て方5選を紹介しています。
場所によってはガソリンスタンドなど回収してくれるところもあるので、確認してみてください。
この記事でわかること
・灯油の捨て方
・灯油の捨て方の注意点
・余った灯油を回収してもらえる場所
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灯油の捨て方は?少量の場合でも必ず捨てる!

基本的にボイラーなどがない家庭では冬以外に灯油を使うことはほぼありません。
冬灯油を多めに買っていた家庭などでは、季節の変わり目に突然気温が上がった時などには消費する事も難しいと思います。
余った灯油に新しい灯油を継ぎ足して買ったりする人もいるでしょう。
次の季節に古い灯油に重ねて新しい灯油を買うのは厳禁です。
混合灯油(不良灯油)となってしまい、ファンヒーターなどの暖房機器が壊れてしまう可能性も。
夏の気温は30度近くまで上がるので、いくら灯油を冷暗所に保存していても1年の間に品質の変化が起こってしまいます。
品質の変化があった灯油をストーブなどに入れたときは、点火できず白い煙が上がるのが特徴です。
さらに「不良灯油をストーブなどに使用して故障した場合は保証対象にはならない」点も注意が必要です。
余った灯油は少量であっても必ず正しい捨て方で捨てましょう。
それでは余った少量の灯油の捨て方を5つ注意点とともに見ていってみましょう。
余った少量の灯油の捨て方と注意点➀新聞紙で吸わせる

余った灯油の量が少量の場合には、捨て方として最も簡単な方法としては「新聞紙に吸わせて燃えるゴミに出す」という方法が最も簡単です。
新聞紙に灯油をしみこませた後に、漏れてくるのを防ぐために何重も新聞紙で包みなおしてごみ袋に入れます。
余った灯油が少量だと新聞紙での捨て方を使えますが、量が多い場合にはこの新聞紙での捨て方は使うことができません。
いくら新聞紙があってもとても足りませんからね・・・。
燃えるゴミ袋に入れて捨てる単純作業ですが、灯油を含ませた新聞紙は別の燃えるゴミ袋に入れましょう。
燃える可能性があるもの(タバコ吸い殻など)が入ったごみ袋には入れると、万が一の可能性として引火する恐れがあります。
余った少量の灯油の捨て方と注意点➁不用品回収

余った灯油の量が少量ではなく大量にある場合には、不用品回収してくれる業者に出すことでも処分できます。
業者にもよりますが、有料であればほとんど灯油を引き取ってくれます。
もちろん少量の場合でも問題ありません。
場合によって料金が発生する場合がありますので、事前に料金を確認してから捨てるようにしましょう。
ただ、不用品回収の業者もいつ来るかわからない場合が多く、灯油を出し忘れる人も多くいます。
必ず事前に料金を確認してから渡しましょう。
2020年5月年現在では、法外な値段を請求する業者も多いため、トラブルになる可能性があります。
余った少量の灯油の捨て方と注意点➂ガソリンスタンドでは少量でも引き取り可

ガソリンスタンドには廃油処理施設と呼ばれるものがあります。
余った灯油が少量であればガソリンスタンドの捨て方が有効といえます。
もちろんガソリンスタンドで灯油を買う際に処分を頼むと効果的ですね。
逆に余った灯油の量が多い場合にもガソリンスタンドでの捨て方が無難といえます。
もちろん余った灯油が少量の場合はガソリンスタンドで無理を言うと引き取ってもらえます。
料金が必要な場合があるかもわかりませんが、基本的に自分のガソリンスタンドで灯油を買ってもらう前提だと無料になるケースも多くあります。
もしも知り合いのガソリンスタンドがあるのであれば、余った灯油が少量大量に関わらず捨ててくれるでしょう。
お金を払えば整備工場などでも引き取ってくれるかもわかりませんね。
ガソリンスタンド以外の灯油販売店では引き取りはしていない場所が多いですので、事前に確認しましょう。
余った少量の灯油の捨て方と注意点⓸近隣の人に分ける
灯油が余りそうな時ってわかりますか?
週間気温などをよく確認しているとわかりますが、気温が13度を上回るか下回るかで変わってきます。
来週から先10度を超える日が多いのであれば、灯油は不要という事ができるかもわかりません。
大量に余ってしまう前に灯油を近所の特に高齢の方に分けるといいでしょう。
時期にもよるのですが、きっと喜んでくれるでしょう。
近所に分けるタイミングが難しいことがちょっと・・・
余った少量の灯油の捨て方と注意点⓹土に埋めて固める

自分の畑がある人であれば、土に埋めることもできます。
間違っても他人の畑や土に還してはいけません(笑)
オイルと違って残ることがなく気化する液体ですので、土に埋めた後に土をかぶせておくといいでしょう。
余った灯油の量が少量大量に関わらず使える捨て方になりますね。
野菜などを作っている土地の近くには捨てない方が無難です。
後にトラブルの原因となる場合があります。
自分の土地でもう使っていない畑などがある場合には、その畑に捨てるといいです。
ただし環境汚染になる事は知っておきましょう。
灯油の期限はどれくらい?

きちんと保管をしていれば、灯油に使用期限はありません。
ですが、一冬のワンシーズンで使い切るようにしてください。
保管状況によっては、劣化がはやまり劣悪な灯油に変化してしまいます。
劣悪な灯油の特徴は、色が黄色っぽくて臭みがあることです。
場合によっては、酸っぱい臭いがします。
きちんと保管していても色と臭いが変だなと感じたら、使用することは控えてください。
灯油を劣化させてしまう原因は、以下の5つ。
● 温度
● 空気
● 紫外線
● 水分
● 日光
保管場所は、暗くて温度差がない場所がオススメ。
ですが、全てを完全に防ぐことはほぼ不可能です。
国民生活センターでも『危険なので、暖房器具に昨シーズンの灯油を使用してはいけない。』と、注意喚起を行っています。
いくら使用期限がないと言っても、ワンシーズンで全て使い切ってくださいね。
余った灯油処分はホームセンターでもできる?

灯油の処分は、一部のホームセンターでできます。
有名なホームセンターを4つ挙げますね。
● カインズホーム
● コメリ
● スーパーバリュー
● ビバホーム
それぞれについて、まとめます。
カインズホーム【できない】
お問い合わせをしてみた所、次のような返信が来ました。
「古い灯油の処分については、お客様自身でお願い致します。」
灯油の引き取りは行っていないようです。
コメリ【できない】
こちらにも、同様のお問い合わせをしました。
「申し訳ありません。
不要灯油の引き取りや処分については承れません。
お近くのガソリンスタンドなどにご相談ください。」
と返信がありました。
やはり、灯油の引き取り処分は行っていません。
スーパーバリュー【できない】
同じような返信メールが届きました。
こちらも、灯油の引き取り処分は行っていません。
ビバホーム【できる】
無料で引き取り処分を行っています。
ビバホームが唯一引き取り処分をしてくれますが、注意点が1つあります。
それは、ビバホームで購入した人だけが対象になるということです。
お願いする際は、必ずレシートを持参してください。
レシートがないと有料になる、あるいは、対応不可になります。
灯油は、特別管理産業廃棄物に分類されています。
廃棄物の中で、とても厳しい規制があるということの証拠です。
なので、処分をするには資格がある人が専用の処分施設で行う必要があります。
ホームセンターには専用の処分施設がないので、灯油を処分するとなると運搬費と処分費の2つがかかってしまいます。
灯油の販売価格を上回る費用がかかるので、引き取り不可にしているホームセンターが多いことがわかりました。
灯油は売りたいが、儲からないことはしたくないという思いがあるのでしょう。
灯油に水が混ざると使えない?

水が混ざってしまった灯油は、使用できません。
なぜなら、不完全燃焼を起こし暖房機器が壊れてしまうからです。
それだけではありません。
1番怖い理由があります。
それは、一酸化炭素中毒になり命を落とす危険性があることです。
とても怖いですよね。
水が混ざった灯油は、不純灯油と呼ばれます。
この不純灯油がストーブのカートリッジタンクの下の受け皿にたまると、例えカートリッジタンクに灯油が入っていても灯油が供給されません。
供給ができない理由は、受け皿のフィルターが水で覆われてしまい、灯油がフィルターを通過できなくなるからです。
暖房機器(ストーブ)の故障、一酸化炭素の発生を防ぐため、水が混ざってしまった灯油は使用しないようにしましょう。
コスモ石油やエネオスでは灯油の処分ができる?

基本的にガソリンスタンドで処分ができます。
基本的にと言ったのは、セルフのガソリンスタンドは引き取り不可にしている所があるからです。
引き取りをしない店舗もありますので、事前にお問い合わせをしましょう。
その際、無料なのか有料なのかをあわせて聞いておくと安心です。
無料〜約¥500の費用がかかることが多いので、なるべく無料の店舗を探すようにしてください。
ただ『灯油の廃棄をしたい』と伝えるのではなく、『新しく給油をしたいので古い灯油を廃棄したいです。』と伝えてくださいね。
灯油の引き取り処分は、ガソリンスタンドの義務ではなくサービスの一環。
サービスだからといって、横暴な態度ではいけません。
プロなので嫌な顔をしないと思いますが、最低限のマナーです。
吸引ポンプや注入用ノズルを外し、きちんと蓋を締めてポリタンクを持参してください。
灯油を固める方法ってある?

灯油を固めることはできません。
それは、サラダ油と灯油は引火点が違うからです。
※引火点とは火が付く温度。
サラダ油の引火点は300〜320度で、灯油の引火点は37〜65度です。
灯油の引火点が、とても低いことがわかりますね。
灯油は水の沸点100度よりも低いので、燃えやすいです。
固めるというと、サラダ油を固める方法を思い浮かべるのではないでしょうか。
サラダ油を固めるとき、凝固剤を加えます。
※凝固剤とは、サラダ油を温め薬剤を投入すると固まる性質をもつもののこと。
先ほど述べたように、灯油の引火点が低いので温めてしまうと、直ぐに沸騰して火がついてしまいます。
火事の原因になりますので、絶対に灯油を固めてはいけません。
灯油が少量余った場合の捨て方【まとめ】
ここまで灯油が少量余った場合の捨て方と注意点について解説してきました。
意外と灯油をどうやって捨てるといいのか悩む方も多く、少しでも手助けになれば幸いです。
それではここまでをまとめてみましょう。
- 少量の灯油を新聞紙に含ませて燃えるごみに捨てる(捨て方に注意)
- 不用品回収に出す(料金に注意)
- ガソリンスタンドに持っていく(料金に注意)
- 近隣の人に分ける(時期に注意)
- 土の中に埋める(捨てる土地に注意)
でもこうやってみてみると、意外と単純な捨て方ばっかりだったような気がしませんか?
どれも地球にやさしい捨て方になりますので是非お試しくださいね。
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