【9.25更新】ハリケーンと台風の違い!どっちが強い?台風?

 

夏に特に発生する日本全土を脅かす「台風」ですが、ニュースを聞いていると外国で「サイクロン」や「ハリケーン」などという名前で猛烈な風が吹いている場面を目にしますよね。

見た感じでは台風よりもハリケーンやサイクロンの方が被害としては大きいような感じがしませんか?

日本では「台風」と言うけれど外国では台風のことを「サイクロン」「ハリケーン」と言うんだろうな。

と思っている方は間違っています!

ハリケーンやサイクロンは日本でいう「台風」と同じような感じに多くの人に思われていますが、実は「台風」「サイクロン」「ハリケーン」の3つには風の強さにも違いがあるのをご存知ですか?

今回はこの3つの風はどのような違いがあるのかについて解説してみました。

特に「台風」については重点的に解説していますので是非ご参考にされてください。




台風とハリケーンとサイクロンの違いとは?地方で呼び方が違う?

台風とハリケーンとサイクロンの違いとは?地方で呼び方が違う?

読んで字の如く、どれも「猛烈な風」を表している言葉であることには間違いありません。

それぞれ発生する地域が決まっており、発生する場所によって呼び方が変わります。

台風と呼ばれる基準とは?

日本で「台風」と呼ばれているものは、太平洋南東でしか発生する事がありません。

考えてみるといくつ台風が発生した時でも、北海道から南下してくる台風なんてありませんよね?

太平洋南東で発生した低気圧で気圧が990ヘクトパスカル以下で中心の最大風速が「1秒間に17.2メートル以上」の低気圧のことを言います。

低気圧と聞いた場合には、あなたは「雨が降るなぁ」と思ったりしませんか?

低気圧では確かに雨が降るのですが、加えて風速17.2メートル以上の風が吹いている場合に「台風」と呼ぶんですね。

台風以外のハリケーンやサイクロンとはどういったものなの?

台風以外のサイクロンやハリケーンと言ったものは、大まかにいうと発生する場所と基準が違います。

発生する場所によって呼び名が変わるというのは間違いないのですが、基準と呼び名について解説しておきます。

タイフーンが発生して日本に近づいた場合に、日本では「台風」と呼んでいるようです。

発生する場所の違いとは?
  • 太平洋北西、南シナ海で発生した1秒間に33メートル以上の低気圧は「タイフーン」
  • 大西洋北部と南部、太平洋北東と中部で発生した33m/秒の低気圧は「ハリケーン」
  • インド洋で発生する1秒間に33メートル以上の低気圧は「サイクロン」
  • 台風とハリケーンとサイクロンの違いとは?地方で呼び方が違う?
    基準の違いとは?
  • 台風・・・・・・・・・・・・1秒間に風速が17.2メートル以上の低気圧を基準とする
  • ハリケーンやサイクロン・・・1秒間に風速が33メートル以上の低気圧を基準とする
  • このように台風の「17.2m」に対してハリケーンやサイクロンは「33m」と、基準にする値が違うので、台風とサイクロンやハリケーンと全く同じものとはいえませんよね。

    どちらかと言うと、台風よりもハリケーンやサイクロン、ハリケーンの方が「1秒間に吹く風が強い」ので被害が大きくなるのも納得がいく話ですね。

    台風とサイクロンやハリケーンでは強さの表記も違いがある?

    台風とサイクロンやハリケーンでは強さの表記も違いがある?

    テレビでは「強い台風〇〇号、非常に強い台風〇〇号」という放送があるのですが、どのように分類されているのでしょうか?

    日本で言われる台風の強さには何段階の強さがあるのかについて見てみましょう。

    台風の強さはどんな形で分類される?
  • 強い台風・・・・・・風速33~43 m/s
  • 非常に強い台風・・・風速44~53 m/s
  • 猛烈な台風・・・・・風速54以上 m/s
  • このように定義されています。

    ここで示される台風の風速とは1分間の最大瞬間風速を基に計算されているもので、台風が日本に来る前から風速がわかっているとはすごいと思った方もいるのではないでしょうか。

    一方のサイクロンやハリケーンの場合には、強さとしては「カテゴリー」という5段階で表されます。

    日本では台風が3段階(正確には4段階)に対してサイクロンやハリケーンなど海外では5段階で少しこまめに強さが表示されます。

    ハリケーンやサイクロンの強さの表記とは?
  • カテゴリー1・・・・風速33~42 m/s
  • カテゴリー2・・・・風速43~49 m/s
  • カテゴリー3・・・・風速50~58 m/s
  • カテゴリー4・・・・風速59~69 m/s
  • カテゴリー5・・・・風速70以上 m/s
  • ハリケーンやサイクロンの場合にはこのように定義されています。
     
    2つの風速を比べてもわかるように、強い台風とスタートは同じですが

    日本の台風の「非常に強い」が風速54m/sに対してサイクロンやハリケーンではまだカテゴリー3ですよね。

    つまり台風で「猛烈な強さ」の上に2つの強さが控えている、風の強さ自体が大幅に違うと考えてもいいでしょう。

    ただネットに載っている被害の写真を見てもわかるように、ハリケーンの方が台風よりも圧倒的に被害が大きく、それだけ風の強さが違うという事です。



    どうして台風が通る右側の地域が風が強いのか?

    どうして台風が通る右側の地域が風が強いのか?

    よく「台風の目に向かって右側は要注意」という言葉を聞きますよね。

    例えば九州であれば福岡県を基準として、台風が四国を通る場合よりも長崎を通る場合の方が風が強く吹きますよね。

    どうしてなのか疑問に思ったことはありませんか?

    理由としては、台風は左回りという事を知っていただければ理解はできると思います。

    台風の左回りが風の強さに関係するとはどういう事?

    台風自体が左回りという事は、台風の右側は進行方向と同じ方向に風が吹いています。

    一方の左側は進行方向と反対側に風が吹いているため、台風の右側に関しては追い風のように風や雨を強め、台風の左側に関しては進行方向の風と風同士が相殺される(向かい風のようなもの)ため台風の右側の地域ほど強くありません。

    ただ、風と同じく台風は雨を降らせる雲も同時に巻き込むために、台風の右側は左側と比べて雨が強く降る傾向があります

    どうして台風はヘクトパスカルが低いほど強い台風となるのか?

    よくヘクトパスカルという単位で台風の強さを表しますが、どうしてヘクトパスカルが低いほど台風の勢力が強いのか存知ですか?

    ヘクトパスカルとは「気圧」のことで、難しい事を抜きにして説明すると

    気圧が低い場所は周りの空気を吸い込む性質がある

    と考えてもらうとわかりやすいです。

    気圧、つまりヘクトパスカルが低いほど周りの空気を集める、風が強くなるという事です。

    海面の気圧というものは地上の気圧に比べて高いため、海上を走る台風にとっては勢力を強める格好の場所となります。

    よく「上陸してからは勢力が弱まる」など言いますが、どうして弱まるかというと地上という部分は海面に接していないため、海面よりも気圧が低く、台風と気圧が近づくため勢力が弱まります。

    簡単に説明するとこんな感じになります。



    台風とハリケーンとサイクロンの違い【まとめ】

    ここまでハリケーン、台風、サイクロンの違いについて解説してきました。

    台風自体の強さよりもハリケーンやサイクロンの方が勢力というか威力が強いという事がわかりました。

    よくある写真を見ていても日本では見た事がないような被害の写真があるように、台風よりもハリケーンが圧倒的に強いです。

    発生場所が違うだけで名前が違うどころか、日本にはハリケーンは来てほしくないという話でしたね。

    これから先どうなるかはわかりませんが、ハリケーンやサイクロンが日本に来る時代が来てほしくないものです・・・。

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