ダイエットをするときに、カロリーや糖類を制限しようとする方が多いのではないかと思います。
パルスイートはカロリーも糖類もゼロだから、ダイエットに向いている!そう思っていませんか?
実は、パルスイートはカロリーも糖類もゼロなのに太ると言われています。
この記事では、パルスイートが太る理由や成分、デメリットについて解説しています。
パルスイートには糖類ゼロの「パルスイート」と、糖類とカロリーがどちらもゼロの「パルスイート カロリーゼロ」の2種類販売されています。
今回解説しているのは「パルスイート カロリーゼロ」についてです。
パルスイートがなぜ太るのか知りたい方は、ぜひご参考ください。
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パルスイートで太る理由

パルスイートは、糖類とカロリーがどちらもゼロです。
料理に使う砂糖をパルスイートに置き換えるだけで糖類とカロリーを簡単に減らすことができて便利ですよね。
ダイエットをするうえで、糖類は減らしたい栄養素であるはずです。
にもかかわらず、なぜ太ると言われているのでしょうか?
それはパルスイートの原材料である人工甘味料が原因だと考えられます。
詳しく解説していきましょう。
パルスイートで太る原因➀インスリンが分泌されやすくなる
パルスイートは糖類がゼロなので、血糖値の上昇が起きないと思っている方が多いかもしれません。
しかし、パルスイートの主成分であるアスパルテームがインスリンの分泌を促進させる働きがあります。
インスリンは脂肪細胞に糖質を入れ込むという働きがあるため、体脂肪が増えることに繋がります。
また、インスリンには空腹感が出るとも言われているので食べ過ぎにもつながってしまいますよね。
インスリンが分泌されることが、パルスイートで太ると言われる原因の一つなのではないでしょうか。
パルスイートで太る原因➁食欲が促進される
パルスイートは糖類がゼロなので、食欲が促進するということが太る原因の一つです。

ほとんどの方は一切れで満足するのではないでしょうか。
それは甘いものを食べて血糖値が上がることによる満足感からきています。
もちろん胃が強い弱いなどの個人差はあるかと思いますが、糖というのは食べると血糖値が上がります。
このように、私たちは血糖値が上がることによって少なからず満足感が得られているのです。
しかし、パルスイートは糖類がゼロです。
味は甘いですが糖ではないので血糖値が上がりません。
つまり、血糖値が上がらないので満足感もない。
満足感がないのでついつい食べてしまうというわけです。
これでは、糖類を控えていてもダイエットの意味がありませんね。
パルスイートは直接的ではないが、間接的に太る
以上の2つの理由から、パルスイートは太ると言われています。
どちらもカロリーや糖類を食べているわけではないので、パルスイート自体が太るというわけではありませんよね。
しかし、満足感が得られないなどの理由からいつも以上に量を食べてしまうということに繋がってしまい太るのです。
よって、パルスイートが直接的に太るのではなく、間接的に太るということがわかりました。
パルスイートに置き換えることで罪悪感がなくなりがちですが、ダイエット中であれば食べ過ぎていないか気を付けるようにしたいですね。
パルスイートは、糖質制限の人でも食べられる?

糖質制限とは糖質を制限したりコントロールしたりすることで、高血糖にならないようにします。
そうすることで、肥満や糖尿病を予防するといった効果が期待できるのです。
つまり、糖質制限とは「糖質を極端に減らそう!」ということです。
しかしながら、糖質制限は糖質を減らす量に決まるがあるわけではないですし、摂取してはいけないというわけでもありません。
パルスイートは糖類はゼロですが、糖質は少し含まれています。
とはいえ、砂糖の糖質と比べるととても少ない量ですので、糖質制限をしている方にはおすすめです。
パルスイートの販売会社である味の素の公式ホームページでも、このように回答しています。
「パルスイート®」シリーズは、基本的にどなたでも使える商品です。糖分を制限している方でもお使いいただけます。
食事の管理をし、カロリー摂取を控えている方(制限をしている方)にお勧めしています。
食事指導を受けられている場合は、ご使用につきましては、あらかじめかかりつけの医師にご相談ください。
引用元:味の素公式ホームページ
個人的にも、パルスイートの特徴や危険性をよく理解して使う分には糖質制限している方であっても問題ないように思います。
パルスイートの糖質!糖質と糖類の違い

パルスイートには糖類はゼロですが、実は少しですが糖質が含まれています。
糖質と糖類の違いは何でしょうか?
それぞれ解説していきます。
糖質とは?
糖質とは、炭水化物と呼ばれている物の食物繊維がない物のことを差します。
つまりは、炭水化物のくくりの中に糖質もあるということですね。
有名なもので言うと、でんぷん・糖アルコール・オリゴ糖などです。
パルスイートは糖アルコールが含まれているので、糖質はゼロではありません。
体の中での役割としては、エネルギーとして使われますが余分な分は体脂肪に変わります。
なので、糖質を摂りすぎると太る原因になります。
糖類とは?
糖類とは糖質の中に糖類が分類され、砂糖などの単糖類と二糖類の総称のことです。
大きな特徴としては、食後の血糖値を上昇させることが挙げられます。
砂糖などの甘いものを食べすぎると血糖値が上昇し、インスリンが分泌されてしまうので注意しましょう。
パルスイートには糖類は含まれていません。
パルスイートの成分は?

パルスイートは糖類がゼロということで、どのようにして甘みを出しているのか気になりますよね。
ここからはパルスイートに含まれる人工香味料の成分について詳しく説明してきます。
パルスイートの成分➀アスパルテーム
アスパルテームは、アスパラギン酸とフェニルアラニンから作られた甘味料です。
アスパラギン酸とフェニルアラニンは、野菜や肉、魚などに含まれているアミノ酸です。
身近なものに含まれていると、安心して食べることができますよね。
砂糖によく似た甘味を持っています。
パルスイートの成分➁アセスルファムK
アセスルファムKは、お酢の成分からできた甘味料です。
いつもよく食べている方が多いであろう、お菓子やアイスクリームにも幅広く使われています。
加熱にも強いので、調理に使うのに向いていますね。
パルスイートの成分➂エリスリトール
エリスリトールは、トウモロコシのでん粉を分解してつくられた甘味料です。
果物の果実や、キノコなどの自然のものにも存在しています。
すっきりとした後味の良い甘みが特徴です。
パルスイートの成分⓸スクラロール
スクラロールは、砂糖から作られた甘味料です。
体内で代謝されることなく、ほとんど吸収されずに体の外へと排出されます。
そのため、カロリーがゼロです。
また、砂糖に比べて約600倍の甘味度があります。
パルスイートの成分⓹アドバンテーム
アドバンテームは、アスパルテームから作られた甘味料です。
乳製品や果物、ミントなどと組み合わせると、香りをよく香らせる効果があります。
砂糖と比べた時の甘さは、約30,000倍という甘味度です。
パルスイートのデメリットとは?

パルスイートは、料理に使う砂糖などに置き換えるだけで簡単にカロリーや糖類を減らすことができますよね。
しかし、パルスイートにはデメリットもあります。
それは、過剰摂取による健康被害の問題です。
パルスイートに含まれている人工甘味料のアスパルテームは、過剰摂取をすると以下の症状につながる可能性があると言われています。
- 不眠症
- うつ病
- 視力低下
- 肝機能障害
- 腎機能障害
このように、人工甘味料は体に悪影響を及ぼす可能性を持っているのです。
しかし、パルスイートは一般的に使用する量であれば安全性は認められています。
一日摂取許容量というものがあり、体重50㎏の人が毎日100g以上摂り続けてはいけないというものです。
日常生活で、ここまで大量に砂糖を使う機会はあまりないですよね?
あまり心配はしなくていいのではないかと思いますが、人工甘味料は自然のものでない添加物であることは事実です。
日頃からたくさんの量を使わなくてもいいような食生活を心掛けるようにして、うまく調節しましょう。
パルスイートで糖尿病になるのはホント?

パルスイートを接種していると糖尿病になるという噂を聞いたことがあるかもしれません。
結論から言うと、半分ホントで半分ウソです。
パルスイートの主成分はアステルパームです。
アステルパームは代謝や消化されることなく尿として排出されるため、血糖値に影響を与えません。
しかし、血糖値が上がると報告されているマルチトールがごく微量ながら含まれています。
血糖値を少しでも上げてはいけないような糖尿病患者さんなどは注意が必要ですが、健康的な人がパルスイートを摂取する分には糖尿病にはならないでしょう。
つまり、直接的にパルスイートで糖尿病になるわけではないでしょう。
ここまでだと、「パルスイートで糖尿病になるのはウソだ!」と思うかもしれません。
しかしながら、パルスイートは食べると食欲が増すという研究結果があります。
「いつもはパルスイートで糖質を抑えているから、たまには甘いものを食べてもいいや!」
といった考えになりやすく、結果として甘いものを食べてしまい糖尿病になりやすくなるのかもしれません。
私も経験したことがありますが、ダイエット中というのは途中で我慢できなくなってつい「いつも頑張っているからご褒美に…」と甘いものを食べがちです。
ダイエット目的でパルスイートを使う方は、注意してくださいね。
糖尿病の人は砂糖の代用にパルスイートを使う

砂糖は料理には欠かせない調味料ですよね。
しかしながら、糖尿病の人は少しでも砂糖の摂取量を減らしたいはずです。
実は、糖尿病患者の食事にはパルスイートのような人工甘味料が良く使われています。
ですが、あくまでも必要最低限の量にしなければなりません。
大量に摂取してしまうと甘みを感じるのが鈍くなってしまい、さらに甘いものが欲しくなってしまうからです。
でも、甘いものを一切食べられないというのもつらいですよね。
そんな糖尿病の人にうれしい味方なのがパルスイートのような人工甘味料です。
大量に使わなければ、危険性もあまり心配がありません。
煮物など、料理の味付けの砂糖の代用として使う程度にするのをおすすめします。
パルスイートの危険性とは?

パルスイートは自然のものから作られたわけではなく、人工的に作られた人工甘味料です。
そのため2つの危険性があります。
パルスイートの危険性➀
パルスイートはカロリーがゼロですが、食欲が増してしまうということです。
私たちの体に甘いものが入ると、血糖値が上がります。
すると膵臓にあるセンサーが甘いものに反応し、「インスリンを分泌せよ!」と命令を出します。
そうすることで、血糖値を下げていつも正常に保ってくれているのです。
ところが、パルスイートのような人工甘味料は血糖値を上げません。
しかし体は甘いものが入ってきたと勘違いをしてインスリンを分泌します。
すると、体の中は低血糖になってしまいます。
低血糖状態ではエネルギーを必要とするため、猛烈に食欲が増してしまうというわけです。
パルスイートの危険性➁
二つ目は、このような低血糖状態が続くことでうつ病の発生リスクも高まるということです。
お腹がすいているにもかかわらず、我慢して食べないでいたら元気もなくなってしまいますよね。
このような危険性も理解したうえで、パルスイートを使用するかどうかを検討してみてください。
パルスイートとラカントの違いは?

人工甘味料は?と聞かれて思い浮かべるものとして、パルスイートとラカントという方も多いのではないでしょうか?
どちらも似たような人工甘味料だと感じるかもしれませんね。
・血糖値の影響の違い
・値段の違い
この二つの違いがあり、それぞれ詳しく見ていきましょう。
パルスイートの特徴
・アステルパームが含まれている
・砂糖に比べて数千倍の甘さなので、少量で甘くなる
・値段も比較的安く、使う量も少量で済むのでコスパが良い
・血糖値を上げると言われているマルチトールがごく微量だが入っている
ラカントの特徴
・羅漢果エキスとエリストールからできている
・砂糖と同じ量で同じ甘さなので、料理するときに砂糖の分量通りに使えて楽ちん
・血糖値に影響を与えないので、糖尿病の方にもおすすめ
・値段も比較的高く、砂糖と同じように量を使用するのでコスパが悪い
パルスイートとラカントどっちがいい?
パルスイートは微量ではありますが、血糖値を上げる成分が含まれています。
そのため、少しでも血糖値を上げたくない方にはパルスイートはお勧めできません。
血糖値に影響しないラカントがおすすめです。
一方で、ラカントは血糖値に影響はありませんがその分値段が高いです。
そこまで血糖値の上昇を気にしないのであれば、コスパが悪く感じるかもしれません。
パルスイートであれば、値段も安く一回に使う量も少ないので、コスパが良いです。
ダイエットなど、ちょっと試してみたいという方であればパルスイートから始めてみるのが良いかなと思います。
パルスイートで太る【まとめ】
ここまで、パルスイートで太る原因について解説してきました。
糖類やカロリーがゼロにもかかわらず、太るのには大きなからくりがありましたね。
それではここまでのまとめになります。
- 主成分のアスパルテームによって、インスリンが分泌されやすい
- 食欲が促進される
- 直接的ではないが、間接的に太る
- 糖質とは、炭水化物の食物繊維を除いたもの
- 糖類とは、砂糖などの単糖類と二糖類の総称
- 過剰に摂取すると、健康被害が出る可能性がある
最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事が、パルスイートで太る原因について知りたいあなたのお役に立てれば幸いです。
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