あなたは丹田呼吸法という言葉を聞いた事がありますか?
丹田呼吸法とは丹田(へそのあたり)で呼吸する方法を指し、別名複圧式呼吸法とも言います。
この記事では、丹田呼吸法のやり方やコツ、効果について解説しています。
特に吃音持ちの方にはおすすめできる呼吸法となっていますので是非ご参考にされてください。
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丹田呼吸法のやり方とコツと効果

丹田呼吸法の場合は普通の呼吸と違ってゆっくりと深く呼吸する事が特徴です。
丹田呼吸法をする事によって、精神が落ち着くなどの効果があります。
通常であれば、私達は胸式呼吸というものをしています。
丹田呼吸(腹式呼吸)をする事によって精神を落ち着かせるため、ヨガの世界でも広く取りいれられています。
精神が落ち着くという事は筋肉の緊張も和らげられます。
そのため、本来緊張する場面等で緊張を抑える事ができます。
吃音持ちの方などには特に効果的です。
丹田呼吸のやり方
丹田呼吸法をする時の手順は極めて単純です。
➀背筋をキレイに伸ばす
➁お腹に両手を当てる
➂脱力感がでるまで息を深く吐き出す(お腹がへこむ)
⓸息を精いっぱい深く吸い込む
⓹脱力感が出るまで息を深く吐き出す。(お腹がへこむ)
⓺3回ほど続ける
以上のようにすることは単純ですが、深呼吸と違う点は先に息を吐く事が重要です。
丹田呼吸法のやり方のコツ

どうしても緊張してしまうと、呼吸が早くなってしまいます。
同じように丹田呼吸法をしている時も呼吸が早くなってしまい、丹田呼吸法にはなりません。
丹田呼吸法のコツは「とにかくゆっくり」する事がコツです。
実際に私も試してみたところ、一時的に吃音が出なかった経験もあります。
個人差はあるものの、自分自身が丹田呼吸法をする事で吃音が出なくなるという自覚が持てれば成功です。
毎回ではあるものの丹田呼吸法をする事で、吃音の回数を減らす事ができます。
丹田呼吸法の効果とは?

丹田呼吸法の効果は、たくさんあります。
その中で、主な効果は以下の8つ。
● 横隔膜を鍛えることができる
● 心と身体のリフレッシュ
● ストレスに強くなる
● 肌が綺麗になる
● 冷え性に悩まなくなる
● 免疫力が高くなる
● よく眠れるようになる
● ダイエットに期待できる
どれもとても魅力的だと思いませんか?
正しく丹田呼吸を行うことで、肺の奥深くまで酸素が入ります。
新鮮な酸素を血管の中に送り込み、不要になった二酸化炭素を血管から肺へ戻すという一連の流れが、スムーズに。
血流が良くなるため、代謝が上がり体脂肪を燃焼しやすくなります。
肌が綺麗になる効果とダイエットに期待できるポイントは、女性にとっては嬉しいですよね。
今のご時世、免疫力強化も嬉しいポイントです。
他にも、『呼吸器系』『循環器系』『消化器系』を強くしたり、鍛えたりすることができます。
それぞれについて、まとめていきますね。
呼吸器系を強くする
腹圧をかけた呼吸は、肺の栄養血管の血流をよくし、全ての肺胞のガス交換を活発にさせてくれます。
他にも、感染防御力を高めます。
肺を強くする強肺法として知られていて、肺結核の症状を軽減する。
続けていると、喘息をおこしにくくなります。
循環器系を強くする
血中の酸素が豊富になり、冠状動脈を流れます。
結果として、心筋を強化し、血管の若さを保つことができます。
脳卒中、狭心症、心筋梗塞などを防ぐのに役立ちますよ。
消化器系を鍛える
十二指腸潰瘍、胃潰瘍、胃もたれなどを予防することで有名です。
腸内細菌のバランスがよくなります。
腸の蠕動運動を正常にしますので、便秘も解消できます。
腸内環境が改善されるので、肌が綺麗になる。
同時に、免疫力が高まり風邪を引きにくい体質へ変えてくれます。
丹田呼吸法はセロトニンを増やす

丹田呼吸法を行うと、セロトニンを増やすことができます。
なぜなら、脳内のセロトニン神経が活性化するからです。
セロトニンは、別名幸せホルモンと呼ばれています。
人間がリラックスし、幸福感を感じるのに役立つホルモンとして有名。
ストレスをコントロールするとも言われています。
起きて活動している時には一定量分泌されていますが、寝ている時には一切分泌されません。
脳が覚醒しているが鎮静している。
つまり、自力で自分を癒す状況を作り出しているということです。
セロトニンが不足すると、うつ病になる危険性が高まります。
動物実験のデータから推定されました。
セロトニンは、脳波や心理状態の変化を誘発するということが併せて発表されました。
健康に生活していくには、セロトニンを増やす必要があるということがわかりますよね。
セロトニンを増やすために丹田呼吸法を行うなら、朝に行ってください。
朝にセロトニンの分泌量が、増加するからです。
30分間丹田呼吸法を行うと、血液中と尿中のセロトニンレベルが上昇します。
「忙しい朝に30分もかけていられない!」
その様なときは、5分でも大丈夫です。
1日に、最低でも5分は行いましょう。
丹田呼吸と腹式呼吸の違いとは?

「似ているけど、丹田呼吸と腹式呼吸の違いは何か?」と気になりませんか?
丹田呼吸と腹式呼吸の違いは、内臓呼吸なのか、肺呼吸なのかの違いです。
丹田呼吸法と腹式呼吸法を、わけて違いをまとめますね。
丹田呼吸法
丹田という部分を中心とした内臓呼吸です。
※丹田の位置
おへそから指2〜3本下にあります。
座ったままだとお腹に力が入ってしまい、わかりにくいかもしれません。
寝転んでみると、わかりやすいですよ。
特に、消化器系の働きを高めます。
丹田呼吸法は、下腹部の腹筋を使用することが大きな特徴と言えるでしょう。
肺の拡張収縮が、増大します。
腹式呼吸法
主に腹筋を使用する、深い肺呼吸です。
肺呼吸の吸排量を増加させます。
肺は、自分で拡張収縮ができません。
「肺呼吸なのに?」と思いませんか?
肺自体を使用して行う肺呼吸ではありません。
呼吸による筋肉の伸び縮みで肺を膨らませたり、縮めたりしています。
「まるで紙風船のようだ」と言われています。
※私が調べたところ、上記のような違いがあるとわかりました。
ですが、丹田呼吸法と腹式呼吸法の違いには明確な定義がないと述べている方がいます。
丹田呼吸法を専門として教鞭をとられている方が、数名いらっしゃいます。
セミナーなども開催しているそうなので「興味がある」「話を聞いてみたい」とお考えなら、一度ご連絡を取ってみてはいかがでしょうか。
丹田呼吸法は寝ながらやるとすぐ寝れる!

横になりながら丹田呼吸法を行うと、すぐに寝ることができます。
副交感神経が優位になり、身体がリラックス状態になるからです。
マイナス思考になりやすい夜に行いましょう。
今日あった嫌な事や悪いことを自分の身体から吐き出すイメージで。
このとき、ゆっくりと深呼吸をしてください。
やり方をご紹介します。
1. ベッド(布団)に仰向けになる
2. 背筋をまっすぐに伸ばし、全身がベッタリと着くようにする
3. 丹田の位置に両手を置く
4. 鼻から深呼吸
何分間行えばよいか、明確な決まりはありません。
身体が軽くなった、あるいは、気持ちが落ち着いてきたなと感じるまで続けてみてください。
気が付いたら眠ってしまっているかもしれませんが…。
眠くなったらそのまま眠ることができるので、オススメです。
お腹に毛布や、掛け布団をかけておくと良いでしょう。
気が付いたら爆睡していて、お腹が冷えた!
なんてことにならないように、お気を付けくださいね。
丹田呼吸法と潜在意識の関係
丹田に集中すると、潜在意識に繋がりやすくなります。
意識が内側の深い部分に向きやすくなるからです。
「願いが叶っている」
「幸せだ!」
と思いながら、行ってくださいね。
ポジティブになることが重要です。
ネガティブな気持ちのまま行うと、潜在意識にネガティブが結びついてしまい逆効果に…。
潜在意識の扉を開くには、5分間の丹田呼吸が必要と言われています。
短すぎても長すぎてもいけません。
5分が潜在意識の扉を開く、最適な時間です。
丹田呼吸法のやり方やコツは?【まとめ】
ここまで簡単ではありましたが、丹田呼吸法のやり方とコツについて解説してきました。
丹田呼吸法は3つのポイントがやり方のコツといえます。
- 最初に吐く
- お腹がへこむまで吸い込む
- とにかくゆっくり丹田呼吸をする
ぜひ吃音者や緊張しやすい人、あがり症の人などにお試しいただきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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