「敷金礼金の意味は?」
「毎月払わないといけないの?」
と疑問に思いませんか?
マンションやアパートを借りる時に、敷金・礼金と書かれていることが多いですよね。
正しく意味を理解している人が少ないのが、現状です。
この記事では、敷金礼金とはどんなお金なのか、毎月必要なのか、詳しくまとめています。
〇この記事でわかること〇
● 敷金・礼金がどんなお金なのか
● 毎月支払う必要があるのか
● 敷金礼金がゼロになる3つの理由
以下についても解説しています。
● 毎月の家賃に含まれるのか
● 敷金礼金の相場
● どのような時に支払うお金?
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敷金礼金はいつ払う?

敷金礼金については下の項目で詳しく解説していますが、敷金礼金は「入居する時に払うお金」です。
つまり住む場所を借りる時には「入る時」に多くのお金が必要という事になります。
なんかもったいない気がするのですが、住む場所には代えられないという考え方で行くしかないですよね。
敷金礼金合わせたの相場としては「家賃1か月~3か月分」としているところが多く、借りる物件によって大きく変わってきます。
敷金礼金を別々に払う事はあまりなく、最初に両方まとめて払う場合が多いようです。
私が住む九州では「高め」に設定されているようで、3か月以下というのはあまり見かけませんね・・・。
全国でも敷金礼金を合わせて家賃1か月分としているところは安いと思っていいでしょう。
ほとんどの場合は初月の家賃と一緒に払う場合が多く、敷金礼金だけ支払うという事はあまりありません。
もしも敷金礼金合わせて「家賃3か月分」と書かれている場合は、「その月の家賃」まで含めて「合計4か月分」を最初に払う必要があります。
このように「入る時」には多くの出費がかかる事がわかりますね。
敷金礼金の意味とは?

敷金と礼金とは何に対して払うお金なのかについて解説していきましょう。
地方によっては敷金のことを「保証金」、礼金のことを「敷引き」と呼ぶ地方もあり注意しておく必要があります。
敷金とは?
敷金とは前もって預かるお金で、部屋を故意に壊したり傷が付いたりした場合の「前もって預ける修理代」と思ってもらえればいいでしょう。
賃貸は「借り物」になり、出ていく際には「元に戻す」必要がありますよね?
その際に敷金から充てられる場合が多く、敷金の金額でも元に戻らない場合には「追加手出し」を請求される場合もあります。
よくあるパターンとしては「タバコのヤニのクリーニング費用」として敷金が使われるケースが多いようです。
礼金とは?
礼金とは言葉に書いてある通り「お礼金」という意味になります。
礼金は「預ける」ではなく「やる」お金になります。
誰に対して支払うお金かというと「持ち主」に支払うお金です。
これまで住まわせてもらうお礼に・・・という感じで考えておくといいでしょう。
敷金礼金の相場は?

敷金礼金の相場は地域や物件によって値段が様々なので、一概にいくらとは言えません。
大体の目安として、敷金礼金どちらも家賃の1~2か月分というところが相場です。
地域別に比べてみました。
・東京では敷金が1.0か月分、礼金も1ヶ月分
・大阪では敷金が0.8か月分、礼金は2か月分
・九州では敷金が2.0か月分、礼金も2ヶ月分
地域によってかなり差が出ることがわかりますよね。
また、最近では敷金礼金なしという物件も増えてきています。
なるべく空室をなくしたいという大家さんの考えなどがあるためです。
敷金礼金が0円というのは初期費用が少なくて済むので、お得に感じるかもしれませんね。
ただ後の方に注意点も書いていますので参考にしてください。
しかし、家賃滞納や破損や汚損してしまうと退去時に費用を負担しなければならない場合などもあるので、必ずしもお得というわけではありません。
契約内容をよく確認してから決めるようにしてくださいね。
敷金礼金は毎月払う?

敷金礼金は入居の際にかかる初期費用ですので、毎月払う必要はありません。
入居するときの一度きりのみ支払います。
基本的に毎月支払うものは、以下の2つになります。
・家賃
・管理費(住む場所によって様々)
管理費は、共用で使う場所の掃除や照明代の費用として主に使われます。
そのほかにも、保証会社の利用料金や駐車場の利用料金など、人によって毎月支払うものが増えていきます。
敷金礼金は毎月払う必要はなく、一度きりのものだと覚えておきましょう。
敷金礼金はいつ返金?(帰ってくる?)

礼金は大家さんに対して「部屋を貸してくれてありがとう」というお礼なので、返金されることはありません。
一方で、敷金は預かり金という役割なので、家賃を滞納したり、部屋の破損や汚損がない限りは退去後に返金されます。
もし家賃滞納や部屋の破損や汚損があった場合でも、差し引いた金額が返金されます。
逆に、敷金の金額よりも家賃滞納金や修繕費などが高かった場合には、残りの分を支払わなければなりませんので注意しましょう。
返金される時期は、一般的に退去後の2か月以内と言われています。
しかし、法律で明確に期限が定められているわけではありません。
2ヶ月以上返金されないこともあるかもしれません。
あまりにも遅い場合には、不動産会社や貸主に連絡してみてください。
また、この敷金の返金に関してはトラブルが発生しやすいです。
というのも、貸主側と借主側の意見が食い違いやすいからです。
例えば、入居前の傷や汚れだったのに入居後に傷をつけたと言われてしまったりする場合があります。
証拠がなければ、言い返すこともできませんよね。
このようなトラブルに巻き込まれないためにも、入居前に写真を撮っておくことをお勧めします。
傷や汚れなど、不具合のある部分を写真に撮って保管しておけば、トラブルがあった際に証拠として使えます。
水道など、動きが悪い部分などは動画を撮っておくとより良いかもしれませんね。
また、退去時の立会いにも参加することをおすすめします。
悪意がなくても、人間なので間違って記録されてしまうこともあるかもしれません。
貸主側と借主側の両方で確認して、納得をしたうえで気持ちよく退去しましょう。
敷金礼金ゼロ(なし)の物件の落とし穴!デメリットは?
2020年現在では「敷金礼金ゼロ」「家具家電付き」という物件が増えてきました。
有名な物件では「レオパレス」や「大東建託」などがあり、誰でも知っている物件だと思います。
もちろん敷金礼金がゼロだと支払うお金が少なくて済むので大助かりだと思います。
しかし不思議に思いませんか?
- 子供が壁を傷つけてしまった・・・
- タバコで部屋が変色してしまった・・・
- たたみや床に傷がついてしまった・・・
こういった場合にはどこからお金が出るのでしょうか?
中には「保険」で適用できる分もありますが「手出し修理」になる場合が多いです。
どの程度の傷や汚れが手出し修理になるのか事前に確認しておく方が無難です。
しかも敷金礼金がゼロの「損失」はどこかで元を取りますので「家賃が高い」などのデメリットがあるのが一般的です。
もしかしたら出ていくときの部屋のチェックが厳しい業者もあるかも知れません。
特に入る前のチェックを入念に行っておいた方がいいでしょう。
追加支払いがあるケース自体は多くないですが、常に追加支払いとの隣り合わせにいる事は覚えておきましょう。
敷金礼金は交渉できる?

結論から言うと、敷金礼金を交渉することは可能です。
しかし、借りる物件の大家さんによっては交渉できない場合ももちろんあります。
そもそも、敷金には預かり金としての役割があります。
例えば、家賃を滞納されてしまうと大家さんは困ってしまいますよね?
その場合に、一時的に大家さんが敷金から家賃分を受け取ることができます。
このように、敷金は大家さんがリスクを少なくする大事な役割でもあるのです。
そのため、敷金を0円にしてしまっては大家さんのリスクが大きくなってしまいますよね。
礼金に関しても、部屋の修繕費など大家さんにとって必要としているお金だと考えられます。
最初から敷金礼金0円でない場合に、敷金礼金をなくすのは難しいと思ったほうが良いでしょう。
交渉をするのであれば、2か月分を1ヶ月分にするなど無理のない範囲で交渉してみましょう。
また、同じエリアの似たような物件と敷金礼金を比べてみたときにあまりにも差がある場合には、安くしてもらえる可能性があるかもしれませんね。
敷金礼金に消費税は適用される?

2022年1月現在では、消費税率が10%ですから敷金礼金にも消費税が適用されるとかなりの額になってしまいますよね。
初期費用は敷金礼金以外にもかかるので、消費税が適用されるかどうかは気になるところだと思います。
敷金礼金に消費税が適用されるかどうかは、賃貸物件をどのように利用するかによって決まります。
例えば、大学や社会人になり実家を出て一人暮らしをするといった居住のために部屋を借りる場合は、消費税は適用されません。
一方で、オフィスやお店など、事業用に部屋を借りたいときは消費税が適用されます。
まとめるとこのようになります。
・居住用に借りるなら、消費税は適用されない。
・事業用に借りるなら、消費税は適用される。
事業用に借りるときだけ消費税は適用されますので、注意しておきましょう。
敷金礼金は返ってくるお金?

敷金に関しては預けているお金なので「帰ってくる場合」が多いです。
逆に礼金に関しては返ってきません。
壁や床が大きく破損している場合は別として、少しの汚れなどは自分でも治すことができます。
出ていくときに業者を入れて掃除をする必要がない場合には、ほとんど返ってくると考えていいでしょう。
敷金礼金っていつ払うお金?敷金礼金ゼロで生じるデメリットとは?【まとめ】
ここまで敷金礼金はいつ払うのかや、敷金礼金とは何なのかについて解説してきました。
一見すると敷金礼金ゼロがいいような気がしますが、大きなデメリットもあります。
ここまでをまとめて解説します。
- 敷金礼金はいつ払う⇒合わせて最初に払う
- 敷金礼金を合わせた相場は1か月~3か月
- 敷金は預けるお金
- 礼金はやるお金
- 敷金礼金ゼロは「手出し修理」と隣り合わせ
- 敷金礼金ゼロは家賃が高く設定されている場合が多い
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