鍋の食材に使われている白菜ですが、実は妊婦にいい栄養が含まれているのをご存知ですか?
普段おいしいおいしいと思って食べている白菜は実は栄養価がとても高い野菜の1つなんです。
白菜には妊婦が必要とする栄養がたくさん入っています。
この記事では
- 白菜に含まれる栄養
- 白菜の栄養価が妊婦にいいといわれる理由
- 白菜の効果や効能
という事について解説しています。
白菜を加熱した時には、どんな風に栄養価が変化するのかについて解説しています。
また妊娠中や妊活中に厚生労働省推奨の葉酸サプリについても紹介しています。
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白菜に栄養ないは間違い!妊婦や妊娠中に良い理由!

白菜は水分が多く含まれている野菜になります。
そのため、ほとんど水だから「栄養がない」!と感じる方も多いのではないでしょうか。
しかし、白菜にも栄養はしっかりとあります。
特に白菜をおすすめしたいのは、妊娠中の方です。
妊娠中に困ってしまう体の悩みは尽きないですよね。
中でも
- むくみ
- 便秘
この2つに悩まされている方もいるのではないでしょうか。
ただでさえ女性ホルモンの影響で気持ちも不安定なのに、悩みを増やしていきたくはないですよね。
妊娠中は薬やサプリメントもできるだけ飲みたくないと思います。
でも大丈夫です。
実はこのむくみと便秘は白菜を食べることで予防・解消することができます。
白菜にはむくみを解消するカリウムと、便秘を解消する食物繊維が含まれています。
白菜は妊婦の方の味方の食材だと思います。
白菜の栄養効果➀むくみに効く
むくみは体の中に塩分や水分が貯まることでむくんでしまいます。
妊娠中は特に女性ホルモンの影響で体の水分量が多くなってしまうと言われています。
そんなむくみを解消させるには、塩分や水分を体の中から排出することが必要になってきます。
その塩分や水分を体の外に排出してくれる役割を担ってくれるのが、白菜に含まれるカリウムです。
白菜の芯の白い部分にはたくさんカリウムが含まれています。
カリウムは水に溶けやすい性質を持っているので、できるだけ調理の汁も食べるとより効果的です。
おすすめの食べ方は、汁もすべて飲めるようなお鍋やスープにするのが良いと思います。
白菜の栄養効果➁便秘に効く
便秘を解消させるには、腸内環境を整えることが大切ですよね。
妊娠中は子宮が大きくなるにつれて腸が圧迫されてしまいます。
そのため、腸の動きが悪くなってしまって便秘になりやすいのです。
腸内環境には食物繊維を食べると整えることができます。
食物繊維は第6の栄養素とも呼ばれていて、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類があります。
腸内環境にはどちらか1種類だけを摂るのではなく、2種類の食物繊維をバランスよくとることが重要になってきます。
白菜には、そんな2種類の食物繊維がバランスよく入っています。
食物繊維は善玉菌のエサにもなるので、腸内に善玉菌を増やす仕事もしてくれます。
また、白菜は水分が多く含まれていますよね?
便通をよくするには水分をたくさん摂ることも重要になってきます。
そのため、白菜は便秘の予防・解消にはぴったりの野菜なのです。
妊娠中にすすめたい白菜!栄養の効果や効能

先ほども解説しましたが、白菜の95%が水分でできており、ほとんど栄養がないように見えますよね。
白菜の場合は残りの5%に栄養がぎっしり詰まっているんです。
白菜に特に多く含まれている栄養を紹介します。
白菜(スープ)に含まれる栄養➀ビタミンC
言わずと知れたビタミンの中心的存在で、白菜100gに対して20mg程度のビタミンCが含まれています。
コラーゲンの生成に必要な栄養成分で、抗酸化作用なども多く持っています。
特に美容に必要なビタミンとして有名で、サプリメントに関しても多くの種類が販売されています。
動脈硬化や心不全を予防する働きもあり、ストレスを多く受けている人が摂るビタミンともいわれています。
ビタミンCが妊婦や妊娠中にいい理由
脱水やビタミン不足により「つわり」が悪化する恐れがあります。
ビタミン欠乏症などになると、意識障害などが起こる事もありビタミンは適度に摂る必要があります。
しかしビタミン「A・D」については過剰摂取により赤ちゃんへの影響があることも考えられるため摂りすぎには要注意になります。
ビタミン「B・C」については摂りすぎても尿として排泄されるため心配ありません。
白菜に含まれるの栄養はビタミンCですので、妊婦のつわりの改善などには効果的といえますね。
※こちらの記事でもビタミンCの効果を詳しく解説しています。
白菜に含まれる栄養➁ビタミンK
あまりなじみがないビタミンの1種ですが、血が固まりやすくなるのを助けたり骨の形成を助ける役目があります。
脂溶性と言われる、油に溶けやすいビタミンの1つです。
骨を形成する働きを利用して、骨粗しょう症の予防の薬にも良く配合されているビタミンです。
特に多く含まれている食品には「納豆」があります。
ビタミンの中では有名な方ではないですが、とても骨や血に関する重要なビタミンの1つです。
ビタミンKが妊婦にいい理由
ビタミンKも妊婦にとって重要な栄養素といえます。
産婦人科で検査される項目の1つでもあることが証拠です。
なぜならビタミンKが不足した母体から赤ちゃんが生まれた場合、ビタミンK欠乏症の子供が生まれる可能性があるからです。
緑色の野菜に多く含まれるビタミンKは、通常の生活では不足する事がないために欠乏する事はまずありません。
ご飯を食べれないなどの状態によって、ビタミンKが不足した状態でお産すると赤ちゃんが生まれてすぐ健康でない可能性もあります。
というくらい重要な栄養の1つです。
白菜に含まれる➂葉酸
サプリメントで「育児の発育に必要な栄養」とうたわれているほど重要な成分の1つです。
白菜100gあたりに61ミューgの葉酸が含まれ、野菜の中でもほうれん草やパセリのように200ミューgも摂れるわけではありませんが、数値としては高い方です。
通常であれば1日に必要な葉酸は240ミューgですが、妊娠すると480ミューgまで上がります。
白菜は手軽にどんな料理にも使える野菜で、なおかつ栄養価が高い野菜といえます。
最も葉酸を摂りやすい野菜といえるかもわかりませんね。
白菜に含まれる栄養の葉酸が妊婦にいい理由
葉酸は妊娠初期にとても重要な栄養素という事は有名です。
妊娠初期の赤ちゃんの発育というか部分部分の形成に重要な栄養が「葉酸」です。
葉酸が極端に不足する事により、先天異常(生まれつき)の障害が起こる可能性が上がります。
※通常の生活をする上では極端に葉酸が不足する事はありません。
妊娠中に特に不足する栄養としては「葉酸」「鉄」「ビタミンD」があります。
白菜を摂る事によって「葉酸」はクリアーできると考えてもいいでしょう。
初回66%オフの厚生労働省推奨の葉酸サプリもあります。
白菜に含まれる栄養⓸カルシウム

白菜100gあたりに43mgのカルシウムが含まれています。
カルシウムといえば骨や歯の形成を助ける栄養で、骨粗しょう症予防に最も効果的な栄養といえますね。
カルシウムを多く摂る人は骨折をしにくいとか、骨太と言ったりしますよね。
日頃から多く摂っておきたい栄養の1つです。
白菜にはカルシウムの他にもカリウムも含まれており、多くの栄養を含んでいる野菜といえます。
白菜に含まれる栄養カルシウムが妊婦にいい理由
妊娠中にはお母さんが摂ったカルシウムのうち、1日あたり150㎎が赤ちゃんへ移行します。
つまりカルシウムを多く摂っていないと赤ちゃんへの移行がスムーズに行えず、栄養不足になるという事です。
カルシウムが多く含まれている食品として「魚」「豆類」「牛乳」「チーズ」などがあります。
もちろん骨の発育にも影響するので、十分に摂っておきましょう。
白菜の効果や効能は?

白菜に含まれる栄養で最も多いのは、書いてきた通りビタミンCです。
白菜を加熱することなく生で食べる事でビタミンCを体の中に摂りいれる事ができます。
白菜の栄養にはここまでに紹介してきただけでなく、カリウムや鉄、マグネシウムなどの栄養も含まれています。
白菜を食べる事によって、貧血などを予防できるようになる事も白菜の効能といえるでしょう。
さらに白菜のカロリーは14と極めて低いため、カロリーを気にする人にとっても嬉しい食材の1つといえますね。
白菜の効能には高血圧を予防する効果が期待できます。
白菜に多く含まれている栄養の中にカリウムがあり、高血圧症の方にも安心して食べる事ができる食材となっています。
人体に欠かせないミネラルの1つで、ナトリウムの排出を促して血圧の上昇を抑える成分です。
高血圧の予防や筋肉の収縮をスムーズにする働きがあります。
ただ加熱した場合にはカリウムが水に溶けだすためにスープを一緒に飲むようにしたほうが多く摂れるでしょう。
白菜を加熱した時の栄養とは?

白菜を加熱した場合には、最も多く含まれているビタミンCは壊れてしまいます。
「えー壊れてしまうの?」と思われた方もいるでしょう。
しかし壊れるとは言っても水溶性ビタミンの為、水には溶けます。
鍋に使った時などは、スープも一緒に飲むことによって白菜の高い栄養価を摂ることができます。
ゆでたりしてゆで汁を捨てるのであれば別ですが、おしんこなどを作る場合には栄養はそのまま摂りいれる事ができます。
しかも熱を加えた瞬間に1度に栄養が壊れてしまうわけではないので、サッと湯通しするくらい出れば栄養は壊れません。
白菜の場合は熱に弱く水に溶けやすいビタミンが多く含まれており、カリウムなど熱に弱い栄養が多く含まれます。
ただどの栄養成分も瞬間的に熱で壊れるわけではありませんので、長時間は熱を通さないほうがいいでしょう。
鍋などでどうしても熱を通す場合はスープも飲むようにするとといいですね。
まあ適度な範囲で鍋のスープも一緒にすくって飲むようにしましょう。
白菜の栄養価は妊婦にいい!加熱すると栄養はどうなる?【まとめ】
ここまで白菜に含まれている栄養や、どうして妊婦に白菜がいいといわれるのかについて解説してきました。
妊娠中などに必要な「葉酸」が含まれているために「妊婦にいい」と言われています。
手軽に手に入るうえに口にできて、生活に必要な栄養もたくさん含まれているのでとても栄養豊富な野菜といえますね。
それではここまでをまとめてみましょう。
- 白菜が妊婦にいいと言われるのは「葉酸」が含まれているから
- 白菜に含まれる栄養は「熱に弱く水に溶けやすい」ものが多い
- 白菜には長時間熱を通す場合はスープも飲むといい
- おしんこなどで食べると高い栄養を摂ることができる
これまでのように白菜を摂るだけでも妊娠中に必要な栄養を摂る事ができます。
冬は特に積極的に摂って元気な赤ちゃんを産みましょう!
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