毎年冬になると鍋をする機会が増えてきますよね。
誰もが鍋の食材に使う白菜ですが、実は妊婦にいい栄養が含まれているのをご存知ですか?
普段おいしいおいしいと思って食べている白菜は実は栄養価がとても高い野菜の1つなんです。
この記事では
- 白菜に含まれる栄養にはどのようなものがあるのか?
- どうして白菜の栄養価が妊婦にいいといわれているのか?
という事について解説しています。
白菜を加熱した時には、どういう風に栄養価が変化するのかについて解説しています。
目次
白菜に含まれる栄養が妊婦や妊娠中にいいと言われる理由

白菜には栄養がないという話を聞いた事がありませんか?
実際白菜の95%が水分でできており、ほとんど栄養がないように見えますよね。
しかし白菜の場合は残りの5%に栄養がぎっしり詰まっているんです。
白菜に特に多く含まれている栄養成分を紹介します。
白菜(スープ)に含まれる栄養➀ビタミンC
言わずと知れたビタミンの中心的存在で、白菜100gに対して20mg程度のビタミンCが含まれています。
コラーゲンの生成に必要な栄養成分で、抗酸化作用なども多く持っています。
特に美容に必要なビタミンとして有名で、サプリメントに関しても多くの種類が販売されています。
動脈硬化や心不全を予防する働きもあり、ストレスを多く受けている人が摂るビタミンともいわれています。
ビタミンCが妊婦や妊娠中に必要な栄養と言われる理由
脱水やビタミン不足により「つわり」が悪化する恐れがあります。
ビタミン欠乏症などになると、意識障害などが起こる事もありビタミンは適度に摂る必要があります。
しかしビタミン「A・D」については過剰摂取により赤ちゃんへの影響があることも考えられるため摂りすぎには要注意になります。
ビタミン「B・C」については摂りすぎても尿として排泄されるため心配ありません。
白菜に含まれるの栄養はビタミンCですので、妊婦のつわりの改善などには効果的といえますね。
※こちらの記事でもビタミンCの効果を詳しく解説しています。
白菜に含まれる栄養➁ビタミンK
あまりなじみがないビタミンの1種ですが、血が固まりやすくなるのを助けたり骨の形成を助ける役目があります。
脂溶性と言われる、油に溶けやすいビタミンの1つです。
骨を形成する働きを利用して、骨粗しょう症の予防の薬にも良く配合されているビタミンです。
特に多く含まれている食品には「納豆」があります。
ビタミンの中では有名な方ではないですが、とても骨や血に関する重要なビタミンの1つです。
ビタミンKが妊婦や妊娠中にいいとされる理由は?
ビタミンKも妊婦にとって重要な栄養素といえます。
産婦人科で検査される項目の1つでもあることが証拠です。
なぜならビタミンKが不足した母体から赤ちゃんが生まれた場合、ビタミンK欠乏症の子供が生まれる可能性があるからです。
緑色の野菜に多く含まれるビタミンKは、通常の生活では不足する事がないために欠乏する事はまずありません。
ご飯を食べれないなどの状態によって、ビタミンKが不足した状態でお産すると赤ちゃんが生まれてすぐ健康でない可能性もあります。
というくらい重要な栄養の1つです。
白菜に含まれる妊婦や妊娠中にいい栄養➂葉酸
サプリメントで「育児の発育に必要な栄養」とうたわれているほど重要な成分の1つです。
白菜100gあたりに61ミューgの葉酸が含まれ、野菜の中でもほうれん草やパセリのように200ミューgも摂れるわけではありませんが、数値としては高い方です。
通常であれば1日に必要な葉酸は240ミューgですが、妊娠すると480ミューgまで上がります。
白菜は手軽にどんな料理にも使える野菜で、なおかつ栄養価が高い野菜といえます。
最も葉酸を摂りやすい野菜といえるかもわかりませんね。
葉酸が妊婦や妊娠中にいい栄養と言われている理由は?
葉酸は妊娠初期にとても重要な栄養素という事は有名です。
妊娠初期の赤ちゃんの発育というか部分部分の形成に重要な栄養が「葉酸」です。
葉酸が極端に不足する事により、先天異常(生まれつき)の障害が起こる可能性が上がります。
※通常の生活をする上では極端に葉酸が不足する事はありません。
妊娠中に特に不足する栄養としては「葉酸」「鉄」「ビタミンD」があります。
白菜を摂る事によって「葉酸」はクリアーできると考えてもいいでしょう。
白菜に含まれる栄養⓸カルシウム

白菜100gあたりに43mgのカルシウムが含まれています。
カルシウムといえば骨や歯の形成を助ける栄養で、骨粗しょう症予防に最も効果的な栄養といえますね。
カルシウムを多く摂る人は骨折をしにくいとか、骨太と言ったりしますよね。
日頃から多く摂っておきたい栄養の1つです。
白菜にはカルシウムの他にもカリウムも含まれており、多くの栄養を含んでいる野菜といえます。
カルシウムが妊婦や妊娠中にいいと言われる理由は?
妊娠中にはお母さんが摂ったカルシウムのうち、1日あたり150㎎が赤ちゃんへ移行します。
つまりカルシウムを多く摂っていないと赤ちゃんへの移行がスムーズに行えず、栄養不足になるという事です。
カルシウムが多く含まれている食品として「魚」「豆類」「牛乳」「チーズ」などがあります。
もちろん骨の発育にも影響するので、十分に摂っておきましょう。
白菜の栄養の効能や効果は?
白菜の栄養で最も多いのは、これこれまでに書いてきた通りビタミンCです。
加熱することなく生で食べる事でビタミンCを体の中に摂りいれる事ができます。
白菜の栄養にはここまでに紹介してきただけでなく、カリウムや鉄、マグネシウムなどの栄養も含まれています。
白菜を食べる事によって貧血などを予防できるようになる事も白菜の効能といえるでしょう。
さらに白菜のカロリーは14と極めて低いため、カロリーを気にする人にとっても嬉しい食材の1つといえますね。
白菜の効能には高血圧を予防する効果が期待できます。
白菜に多く含まれている栄養の中にカリウムがあり、高血圧症の方にも安心して食べる事ができる食材となっています。
ただ加熱した場合にはカリウムが水に溶けだすためにスープを一緒に飲むようにしたほうが多く摂れるでしょう。
白菜を加熱した時は栄養はどのように変化する?【鍋とか】

白菜を加熱した場合には、最も多く含まれているビタミンCは壊れてしまいます。
「えー壊れてしまうの?」と思われた方もいるでしょう。
しかし壊れるとは言っても水溶性ビタミンの為、水には溶けます。
鍋に使った時などは、スープも一緒に飲むことによって白菜の高い栄養価を摂ることができます。
ゆでたりしてゆで汁を捨てるのであれば別ですが、おしんこなどを作る場合には栄養はそのまま摂りいれる事ができます。
しかも熱を加えた瞬間に1度に栄養が壊れてしまうわけではないので、サッと湯通しするくらい出れば栄養は壊れません。
白菜の場合は熱に弱く水に溶けやすいビタミンが多く含まれており、カリウムなど熱に弱い栄養が多く含まれます。
ただどの栄養成分も瞬間的に熱で壊れるわけではありませんので、長時間は熱を通さないほうがいいでしょう。
鍋などでどうしても熱を通す場合はスープも飲むようにするとといいですね。
まあ適度な範囲で鍋のスープも一緒にすくって飲むようにしましょう。
白菜の栄養価は妊婦にいい!加熱すると栄養はどうなる?【まとめ】
ここまで白菜に含まれている栄養やどうして妊婦に白菜がいいといわれるのかについて解説してきました。
妊娠中などに必要な「葉酸」が含まれているために「妊婦にいい」と言われています。
手軽に口にできて、生活に必要な栄養もたくさん含まれているので、とてもすごい野菜といえますね。
- 白菜が妊婦にいいと言われるのは「葉酸」が含まれているから
- 白菜に含まれる栄養は「熱に弱く水に溶けやすい」ものが多い
- 白菜には長時間熱を通す場合はスープも飲むといい
- おしんこなどで食べると高い栄養を摂ることができる
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