「にんにくが大好きでよく食べるけど、食べ過ぎると体にどのような症状が出る?」
「体臭やおならは、臭くなるの?」
という、あなたの疑問にお答えします。
結論から言うと、食べ過ぎると頭痛や胃炎を引き起こしますし、体臭やおならは臭くなります。
※にんにくの食べ過ぎによる症状が「副作用」に似ているために、「副作用」と記事に書いています。
〇この記事でわかること〇
● 食べ過ぎた時に出る5つの副作用
● 副作用の原因
● 2つの対処法
以下についても、まとめています。
● 臭いが残る時間
● 食べ過ぎると目にくる理由
● 適量はどのぐらい?
ページコンテンツ
にんにくの食べすぎ!適量はどのくらい?

にんにくは毎日食べることで健康に良いと言われていますよね。
しかし、どんなものでも食べすぎは良くありません。
基本的に言われているにんにくの適量は、1日に20g(約4片)です。
とはいえ、売られているにんにくはサイズもバラバラですし、食べる人の消化機能によっても変わってきます。
例えば、にんにくが大好きで毎日食べているという方。
よくにんにくを食べていて、副作用も感じたことがないのであれば強い方なのかもしれませんね。
ですが、強い方でもにんにくを丸ごと1個は絶対に食べすぎですのでやめましょう。
一方で、辛いものなど刺激物を食べるとすぐ下痢をしてしまう、胃腸の弱い方はどうでしょうか?
いくら1日の適量が20gと言われていても、刺激物に弱い体質の方であれば注意が必要です。
1日10gでも毎日食べれば十分健康には良いですので、自分の体に合わせて調節しましょう。
にんにくの食べすぎで下痢や発熱が起こることも?

にんにくには「アリシン」という成分があり、食べ過ぎると副作用が出ることがあります。
にんにくを食べ過ぎたことで下痢や発熱が起こることもあると聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
実は、下痢や発熱も副作用の一つになります。
ほかにも、皮膚炎や口内炎が起こることもあります。
また、空腹時はとても刺激を受けやすく、にんにくを食べ過ぎていなくても症状が出ることがあるので注意しましょう。
下痢・便秘
にんにくに含まれる「アリシン」には、強い殺菌効果があります。
適量であれば悪玉菌をやっつけてくれる体にはとても良い作用です。
しかし、にんにくを食べ過ぎることで腸内環境をよくする働きのある善玉菌までも破壊してしまい、腸内環境が悪化します。
腸内環境が悪化することで、下痢が起こるのです。
また、下痢だけでなく便秘になることもありますので注意してくださいね。
発熱
にんにくの食べ過ぎによって発熱が起こることは稀ではありますがあります。
その原因は様々ありますが、血行促進作用による体温の上昇が考えられます。
にんにくを食べると体がポカポカしてきた!なんて経験はありませんか?
それは血行が良くなり体温が上がることによるものです。
にんにくを食べ過ぎることで大幅に体温が上昇することは考えにくいですが、もともと平熱が高い人であれば発熱してしまうこともあるかもしれませんね。
皮膚炎・口内炎
実は、にんにくに含まれる「アリシン」の強い殺菌効果により、ビタミンまでもが破壊されてしまいます。
「アリシン」の殺菌効果には、驚かされますね。
ほかの食材でビタミンを摂取していたとしても、にんにくを食べ過ぎることによってビタミン不足になってしまうのです。
ビタミン不足から、皮膚炎や口内炎になることがあります。
にんにくを食べ過ぎたら次の日肌荒れしていた、なんてことがあるかもしれませんね。
にんにくを食べすぎた時の対処法!

にんにくはとてもおいしいので、お酒のつまみなどついつい食べすぎてしまうのもよくわかります。
もし食べすぎてしまったときには、とりあえず白湯を飲むようにしましょう。
副作用を起こす原因である「アリシン」は水溶性のため、水に溶けやすい性質です。
そのため、白湯を飲むことで「アリシン」を排出しやすくする効果があります。
また、副作用に胃腸を刺激されやすいということがありますよね。
善玉菌が破壊されてしまうということも考え、乳酸菌を多く含んでいる食べ物を食べるのも効果的です。
・ヨーグルト
・納豆
・みそ汁
上記のような食材を食べて、少しでも胃腸への刺激に備えましょう。
もし数日経っても体調が悪い・良くならないといった場合には、違う病気という可能性もありますので一度病院を受診することをおすすめします。
にんにくの食べすぎによる他の副作用

にんにくには「アリシン」という物質が含まれており、食べた後ににんにく臭がする原因です。
アリシンには強い殺菌作用があり、疲れを取り除くという効果があります。
にんにくを食べすぎた場合の副作用の元となっています。
腹痛・胃痛

アリシンの殺菌効果が強く出る結果となり、腸内細菌などの殺菌までしてしまいます。
殺菌してくれるだけであればいいのですが、体に現れる不調として「腹痛」や「胃痛」があります。
適量に食べる分であれば全く問題ありません。
にんにくのいい部分の殺菌作用が逆に腹痛や胃痛の原因になるとは驚きます。
さらにアリシンによって腸内細菌が死んでしまうと、免疫力の低下にも大きく影響してしまいます。
腸にはビフィズス菌や大腸菌など多くの体の抵抗力を高める細菌が住んでいます。
「にんにくの食べすぎは病気にかかりやすくなってしまう」という事ですね。
私も「滋養強壮」としてにんにくを食べているのですが、ちょっと控える事を感じ始めました・・・(+_+)。
頭痛・嘔吐
にんにくには「アリシン」の他に「アホエン」という成分も含まれます。
にんにくを食べすぎてアホエンが働きすぎると、酸素の供給が思うようにいかずに「頭痛」の原因となります。
もちろん酸素が体中に供給できていないので、頭痛だけではおさまらず貧血になる人や個人差があり、中には嘔吐をしてしまう人もいるようです。
同様にアホエンは不眠の原因ともなり、「にんにくを食べると興奮して眠れない」という話はアホエンが影響していると言われています。
適量を食べた場合には何も体に影響はありません。
胃壁の損傷で入院

にんにくをあまりにも食べすぎた場合には、胃痛や頭痛だけでおさまらず「胃壁の損傷」を招くことがあります。
前にも書いている通り、アリシンには殺菌作用があります。
もともと胃は胃酸などによって守られている内臓ですが、胃粘膜を殺菌しすぎて胃壁が損傷してしまいます。
すると胃潰瘍のような激痛に見舞われて「病院へ直行」です。
普段からにんにくを山盛りにして食べているような人は要注意です。
毎日でもにんにくを食べたいという人は、にんにくの量を減らしてから食べるようにしてくださいね。
おならが臭い
にんにくを食べすぎるとおならが臭くなる事をあなたは知っていますか?
お案らが発生する際の臭いというのは、腸の中の善玉菌や悪玉菌が働く経緯によって強い弱いというのが変わります。
例えばさつまいもなど(炭水化物)を大量に食べた場合には、「善玉菌」が多く働くためおならの臭いというのはほとんどありません。
単純にさつまいもだけで生活した場合ですが・・・。
逆に肉などの「たんぱく質」を多く食べる人については、腸の中の悪玉菌が多く発生するため食べ物を腐敗させます。
腸の中の食べ物が腐敗する事によって、自然とおならの臭いは「くさく」なってきます。
にんにくを食べすぎると、たんぱく質を多く摂る事になりますので自然とおならは臭くなります。
体臭が臭くなる
ここまで紹介してきた中に「アリシン」という成分がありました。
アリシンはにんにくの臭いの原因となっている物質です。
にんにくを食べすぎた場合の口臭の原因になる事が知られています。
ところが実は体臭についてもアリシンが関係しています。
にんにくを食べすぎた場合には胃から吸収されますが、胃から吸収されて体全体にいきわたります。
ではにんにくの臭いが消えるまでの時間はどの程度かかるのでしょうか?
にんにくの臭いが残る時間や対処法!

にんにくの臭いがどの程度続くのかという疑問ですが、食べる量や個人差があり明確な答えはありません。
ただ参考までに解説しますので目安程度に。
にんにくを食べすぎた場合にアリシン自体が体の中に残る時間は48時間(丸2日)とされています。
体臭については16時間程度は残るとされており、場合によっては24時間続くこともあるでしょう。
少しにんにくを食べた場合でも、口臭については3時間程度は残ります。
にんにくを食べすぎず少量の場合は胃で消化されるので体臭には出るとは考えにくいです。
入念な歯磨きをした場合は3時間程度で消えるようで、ブレスケアなどの製品を使うともっと早く消えるようです。
上記で紹介した対処法の他にも紹介しておきたいと思います。
にんにくの臭いを早く消したい場合の対処法➀食べ合わせ
にんにくを食べた後に、「りんご」を食べる事でにんにくの臭いを軽減する事ができます。
有効な成分としてポリフェノールやペクチンににんにくの消臭効果が期待されており、臭いを軽くする事ができます。
ウーロン茶などに含まれているポリフェノールも同様なので、にんにくを食べる際にお茶をいっしょに飲むのが効果的ですね。
にんにくの臭いを早く消したい場合の対処法➁アリシンを体外に排出
運動やお風呂などで汗をかくことでアリシンを早く体外に排出する事ができます。
原因となるアリシンを体外に排出するので、お茶やコーヒーのように1時的に排出するより効果的です。
にんにくを食べすぎると目にくるのはなぜ?

にんにくを食べすぎると目にくると言われる理由は「食べすぎてめまいが起こる」ためとされています。
アリシンがビタミンを作る細胞まで壊してしまう可能性があるので、ビタミン欠乏になる可能性があります。
ビタミン欠乏になってしまう事により口内炎の発症や口角炎、皮膚炎の発症へとつながっていきます。
「目トッポ」という言葉を聞いた事がありますか?
にんにくを食べすぎると私の地域では、「目の上にできもの」ができると言われており「目トッポ」と言います。
目トッポも1つの皮膚炎だったという話になります。
にんにくの適量とはどのくらい?

にんにくを食べすぎて副作用が起こらないためには
生にんにくは1日1片
加熱の場合は1日4片
までとされています。
もしも食べすぎて翌日調子が悪い時には
「牛乳やヨーグルトの乳製品」「チーズや納豆などの発酵食品」
を食べるようにしましょう。
タンパク質とアリシンが結合して胃粘膜を守ってくれるようになります。
もしくはにんにくを大量に食べる前に食べておいてもいいかも知れませんね。
にんにくを食べすぎた時の副作用とは?【まとめ】
ここまでにんにくを食べすぎた時の副作用について解説してきました。
適量のにんにくは体にいいばかりですが、食べすぎると逆効果になってしまいます。
- にんにくの「アリシン」がいたずらをする
- 副作用には「腹痛・頭痛・胃の損傷・皮膚炎」がある
- 生にんにくは1日1片までが適量
- 加熱したにんにくは1日4片までが適量
- 食べすぎには牛乳や納豆などが効果的
- にんにく臭いは3時間~15時間程度続く
これまでにんにくを食べすぎても問題なかったという人ももちろんいます。
個人差があるので誰もがにんにくで副作用を起こすとは限りません。
しかしにんにくの食べすぎでこんな副作用が起こるという事は知っておいてくださいね。
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