6月や7月になると台風が多くやってくる季節になります。
よく怒る災害の1つに「停電」がありますが、停電してもブレーカーを触らない人がほとんどです。
もちろん電気が復活した時にはまた電気がパッとつくのでわざわざ落とす必要はないように思えます。
しかし中には停電した時はブレーカーを落としたほうがいいという人もいます。
どうしてでしょうか?
この記事では停電した時にブレーカーを落とす理由や、ブレーカーを落とすことによってどういったことが防げるのかについて解説しています。
停電した時はブレーカーを落とすのが正解
停電する理由としてはいろいろとあります。
家庭内で電気を使いすぎてブレーカーが落ちる場合、漏電していたためにブレーカーを落ちる場合などいくつもの原因があります。
自分からブレーカーを落とす場合というのは、災害による停電の場合です。
災害によって停電した場合、電気が復旧した場合には一斉に家電製品に電流が流れ始めてしまいます。
流れる電流が多すぎると、通電火災の原因になったり、アンペア不足により再度停電してしまう事が考えられます。
おそらくほとんどの人は通電火災を経験したことがないと思いますが、2019年11月の沖縄首里城の火災も通電火災が原因と推測されています。
災害で停電になってしまった場合には「コンセントからコードを外す」と言われているのを聞いた事がありませんか?
どうしてコンセントからコードを抜くのかというと、電気が復旧した時には一斉に多くの電流が流れて家電が壊れるのを防ぐ目的と、上記の通電火災を防ぐ目的があります。
通電火災を防ぐ目的の場合にはブレーカーを落とす事で防げますが、家電の故障についてはブレーカーを落としただけでは防ぐことができません。
そのため、ブレーカーを落とす=コンセントから抜かなくていいという考え方ではありません。
「いつ電気が復旧したのかわからない」という方もいますが、周りの家を見ていると停電からいつ復旧したのかはわかると思います。
停電した時にコンセントを抜かないと壊れやすい家電とは?

停電した時にブレーカーを落とさないまま放っておくと壊れやすい家電があります。
落雷で停電した場合に、すぐにブレーカーを落とす事で防ぐことができる故障もあります。
しかし中にはブレーカーを落とすのが間に合わない場合もあるのが現状です。
停電で壊れやすい家電➀テレビ

2000年頃のテレビと比べると2020年頃のテレビは非常に高性能で精密になっています。
画像などに関しても、非常にきれいに映っているのが印象的ですよね?
しかし中が精密にできすぎているために、近くに雷が落ちたりした場合には壊れやすいという事ができます。
雷が近くに落ちた場合に電流が逆流してしまう事があり、中が焦げたりして使い物にならなくなってしまいます。
逆に停電から復旧した時に電流が流れすぎて過電流が原因で故障することも考えられます。
保険等で修理対応できる場合もありますので、1度確認してみてください。
こういう事故を防ぐためにも、停電時にはブレーカーを落とす事を忘れないようにしたいですね。
>停電で壊れやすい家電➁エアコン

エアコンはなかなかコンセント自体を抜くことは難しいと思います。
ほとんどの場合エアコン用コンセントから引っ張ってあるので、高い場所にあるからです。
停電から復旧した際には過電流が流れる場合もあり、エラーコードが出る事があります。
リセットをして治る分であればいいのですが、治らない場合は何万もかけて買い替えるしかありません。
停電で壊れやすい家電➂エコキュート
2015年頃から電気代の節約を狙ってエコキュートを付ける家庭が増えてきました。
エコキュートは他の家電と違って電源を切ることはできません。
停電になって、いざ電気が復旧したと思ったらリモコンパネルが壊れている事も・・・。
対処法は停電の時にブレーカーを落とす他ありません。
電気が復旧した時に一気の電流が流れて壊れることぐらいは防ぐことができます。
停電で壊れやすい家電⓸パソコン
パソコンこそ精密機械の固まりと言ってもいいでしょう。
落雷などで停電した場合にまず何よりも先に壊れやすい家電という事もできます。
ちなみに落雷で停電した時に壊れてしまうと直ることは非常に難しい家電の1つです。
災害保険に加入している場合には、保証を受けられる場合もあるので確認しておきましょう。
停電の時はブレーカーを落とすのが正解?その理由とは?【まとめ】
ここまで停電の際にブレーカーを落とす必要性について解説してきました。
停電の際に電源コードを抜くだけでなくブレーカーを落とす事で
さらに安全性を高め「通電火災」と「家電製品の故障」から守ることができます。
今までブレーカーを落とす事をしていなかった人も、次から停電になりそうなときにはブレーカーを落としてみてください。
家電製品の故障に関しては買い替えるといいものですが、通電火災に関しては取り返しがつかなくなってしまいます。
大事な家電製品だけではなく、家そのものを雷から守ることができるかもわかりません。
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