車のバッテリーって上がったことがありますか?
特に夏、車のエンジンをかけようとしたらエンジンが「ストトトト」といってかからない。
よく見るとライトがつけっぱなしだったとか、室内灯がつけっぱなしだった・・・。
いろいろな理由でバッテリーは上がります。
ちまたではバッテリー上がりは自然回復で治るという話がありますが、本当なのでしょうか?
この記事ではバッテリー上がりの自然回復についてと対処法について紹介したいと思います。
※バッテリーの容量に関しては本当はボルトなので電圧ですが、ここでは電気と解説しています。
目次
車のバッテリー上がりは自然回復で治るのか?

結論から先に言うと、車のバッテリー上がりは自然回復では治りません。
バッテリーには電気が蓄えられていて、エンジンをかける時やラジオをかける時などに溜まっている電気を使います。
自動車が動いている時は、エンジンの力によって発電されているためバッテリーに常に充電されています。
しかしエンジンを切ったままライトをつけっぱなしにしていると、充電された電気は放出するばかりで充電されません。
つまり溜まった電気を使い果たしてしまう事でクルマには電気が残らず、結果としてエンジンをかけるだけの電気がなくなった状態を「バッテリー上がり」といいます。
電気が放出された状態では、充電しない事には自然回復する事はまずありません。
例外として、車のエンジンをかけるだけの電気が運よく残っている状態だと、まれに車のエンジンがかかる事があります。
そのためバッテリーが自然回復したと勘違いする事もあります。
バッテリー上がりが自然回復するという話も、こういった経験をした人が多くなったために広まったと思われます。
確かジャフをバッテリー上がりで呼んだ場合は10000円程度かかったと思います(会員以外)。
車のバッテリーが上がりの正しい対処法とは?

車のバッテリーが上がった場合に、自然回復する事はまずないためにどのように対処するのでしょうか?
対処法としては2つあります。
- もう1台車を呼んで、エンジンをかけたままバッテリー同士をつなぐ
- 充電器を持ってきてバッテリーを充電する
2つの方法があるのですが、大半の場合はもう1台の車からブースターケーブルを使って電気をもらう方法でしょう。
車のバッテリー充電器は車を扱うような仕事でないと持っていないと思いますので省略します。
注意してもらいたいのは、自分の車のバッテリーより大きいバッテリーから電気をもらう事です。
例えばクラウンがバッテリー上がりを起こしたとしましょう。
軽自動車につないでもバッテリーの容量が小さすぎるため、エンジンをかける事ができません。
(ほぼ不可能に近いと思います)
軽自動車のバッテリー上がりには軽自動車かそれ以上、大型車のバッテリー上がりには大型車がいいでしょう。
詳しくは下の方で解説しています。
バッテリー同士をつないで充電する方法とは?
動いている方の車と動かない方の車をブースターケーブルでつなぐことでエンジンがかかります。
ただ充電はできていないので、エンジンをすぐ切るとまたかからなくなります。
ブースターケーブルには赤と黒の線があります。
実は線の太さが違うので、決まりはないですが赤がプラス用です。
動いている方の車のエンジンをかけたまま、赤は「+」黒は「-」につなぎます。
私の場合は順番は「↑」「↓」と覚えています。
字が汚くて間違えていますが手書きの図を添付します。
図の上の方は動いている車、下はバッテリーが上がった車を表しています。

こう書いてしまいましたが、右上のマイナスに関してはできるだけ端子につなぎましょう。
この時、バッテリーが上がっている方のマイナスのつなぐ時に火花が散ることがあります。
絶対爆発や破裂はしません!
つないだ後は1分ほど待ち、生きている方の車のエンジンの回転数を1000から1200程度回しながら、動かない方の車のエンジンをかけるとかかるはずです。
もちろんラジオやライトは消しておいた方がいいです!
- ブースターケーブルは万が一のバッテリー上がりのため必ず1個は積んでおく。
- 24ボルト車用のブースターも12ボルト車に使えます。
- 普通車用であれば100A用のブースターケーブルがあれば安心です
バッテリーを充電するために、エンジンがかかった後は30分程度アイドリングしておくといいでしょう。
バッテリーを十分に充電すると次から普通にかかるようになります。
車のバッテリー同士をつないでも動かない時はバッテリーの寿命?

バッテリーが上がった状態で3か月以上放置すると、バッテリーの中の電気が3ボルトをきります。
1週間などの長い期間、室内灯やライトをつけっぱなしにしていた時も同様です。
3ボルトを切った状態では、いくらブースターケーブルをつないでも充電する事はできません。
もちろん充電器を使っても、バッテリーが復活する事はありません。
バッテリー自体が悪くなければ、もう1つ新しいバッテリーを持ってきて「プラス同士マイナス同士」をつなぐことで再度復活します。
同様にバッテリーがあまりにも古く電気を作る力がない時には、つないでかけた時はエンジンがかかっても切るともうかかりません。
バッテリーの寿命は2年から5年と言われており、車のバッテリーの買い替え時ということになります。
車のバッテリーの買い替え方や交換方法とは?

車のバッテリーを買い替える場合には、軽自動車であれば3000円程度、普通車で10000円程度であります。
今ついているバッテリーに書いてある数字(見えにくい場合が多いです)が
28B17L
だった場合にはどのように買い替えるのでしょうか?
最初の「28」という数字が同じかそれ以上のバッテリーを買ってください。
- 「28」は「性能」
- 「B17」は「型式」
- 「L」は「端子の方向」を表しています。
型式と端子の方向は違ったら「はまらない」ですが、「28」は数字が大きいほどいいバッテリーを意味します。
車のバッテリーの交換方法を解説!
車のバッテリーの交換方法は極めて単純です。
プラス端子とマイナス端子を外して、バッテリーを入れ替えてネジで締めるだけです。
ただ重要な注意点がありますので紹介しておきます。
- ➀プラスとマイナスのコードを接触させない(ショートする)
- ➁コードを外す時にプラス端子から外す(ハメる時も外した順番で)
- ネジはしっかり締めないと不調の原因になる
バッテリーの値段に高い安い関係ある?
バッテリーの値段は高いものから安い物までいろいろあります。
同じサイズのバッテリーでもメーカーによって値段はまちまちです。
値段によってバッテリーの寿命が変わってきますので、自分の車が走る距離を考えて買うといいでしょう。
ちなみに私はパナソニック製のカオスを付けています。
車のバッテリー上がりは自然回復で治る?治らない?【まとめ】
ここまで車のバッテリーが自然回復するのかについて説明してきました。
中には勘違いしている人もいるかもわかりませんが、車のバッテリーは自然回復はしません。
他の要点についてまとめてみます。
- バッテリーが上がった時は他の車を呼ぶ
- ブースターケーブルは誰でもつなげる
- 必ず1個はブースターケーブルを持っておく
- バッテリーを買い替える時は最初の数字だけ見る
以上わかりにくかった部分もあったと思いますが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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