車のバッテリーが自然回復するというウワサをご存じですか?
結論から言うと、このウワサはデマです。
バッテリーの自然回復や正しい対処法についてご紹介します。
どうしよう…と慌てないための、手助けになっています。
バッテリーの交換方法や寿命についてもまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
〇この記事でわかること〇
● 自然回復するのか
● バッテリーが上がってしまったときの2つの対処法
● バッテリーの寿命
以下についても、まとめています。
● 車のバッテリー上がりの4つの原因
● 何日放置するとバッテリーが上がるのか
● バッテリーが上がってしまったときの症状
● 買い替えるときの選び方
● 値段の違い
※バッテリーの容量に関しては本当はボルトなので電圧ですが、ここでは電気と解説しています。
ページコンテンツ
車のバッテリー上がりは自然回復で治る?

結論から先に言うと、車のバッテリー上がりは自然回復では治りません。
バッテリーには電気が蓄えられていて、エンジンをかける時やラジオをかける時などに溜まっている電気を使います。
自動車が動いている時は、エンジンの力によって発電されているためバッテリーに常に充電されています。
しかしエンジンを切ったままライトをつけっぱなしにしていると、充電された電気は放出するばかりで充電されません。
つまり溜まった電気を使い果たしてしまう事で車の電気は全て放出されます。
結果としてエンジンをかけるだけの電気がなくなった状態を「バッテリー上がり」
電気が放出された状態では、充電しない事には自然回復する事はまずありません。
例外として、車のエンジンをかけるだけの電気が運よく残っている状態だと、まれに車のエンジンがかかる事があります。
そのためバッテリーが自然回復したと勘違いする事もあります。
バッテリー上がりが自然回復するという話も、こういった経験をした人が多くなったために広まったと思われます。
確かジャフをバッテリー上がりで呼んだ場合は10000円程度かかったと思います(会員以外)
車のバッテリー上がりの原因は?

バッテリー上がりの原因にはこの4つが考えられます。
- ライトを消し忘れる
- 半ドアになっていた
- 運転を長期間していない
- バッテリーの寿命
それぞれ詳しく説明していきましょう。
バッテリー上がりの原因➀ライトを消し忘れる
夜道を運転して家に帰ってきたとき、ライトを消し忘れてしまいそうになった経験はありませんか?
そんなライトの消し忘れが、バッテリー上がりの原因になります。
基本的に走行中にはライトはエンジンによって点灯しますが、消し忘れているときというのはエンジンが止まっていますよね?
つまり、バッテリーによってライトが点灯していることになります。
そのため、例えば一晩中ライトをつけっぱなしにしているとバッテリー上がりの原因になってしまうのです。
バッテリー上がりの原因➁半ドアになっていた
こちらもライトと同様に閉めたと思っていたはずの扉が閉まっていなかった、半ドアの状態になっているとバッテリー上がりの原因になります。
車を乗り降りする際に、車内にあるライトは扉が開いている間点灯しますよね。
そのライトが、扉が半ドアのままだと点灯し続けてしまいます。
そのためバッテリー上がりが起こります。
バッテリー上がりの原因➂運転を長期間していない
バッテリーには、自然に電気の量が少しずつ減っていく自然放電という現象があります。
車を運転していれば走行中に充電してくれるので自然放電によるバッテリー上がりの心配はいりません。
ですが、あまりにも運転をしていないと自然放電によってバッテリーが上がってしまう可能性があります。
バッテリー上がりの原因⓸バッテリーの寿命
後の項目で詳しく解説していますが、バッテリーにも寿命というものが存在します。
バッテリーの寿命は平均的には2~3年ほどで、エンジンのかかりが悪くなります。
寿命が近づいてきたなと思ったら、早めに点検してもらうようにしましょう。
車のバッテリーは何日放置すると上がる?

長い間出張に行くなど、車を使わないときにはバッテリー上がりが心配になりますよね。
車は運転しないとバッテリーの充電がされないため、バッテリー上がりの原因になります。
車のバッテリーは、新しいものか古いものかによって持ちが変わってきます。
そのため、「何日放置すると上がる」というのは言えません。
また、車が置いてある場所の気温が高いのか低いのかによっても大きく変わります。
長い間使わないとわかっている場合には、しっかりと対策をしておきましょう。
おすすめは、バッテリー上がりが起こると見越してバッテリーチャージャーを用意しておくことです。
バッテリー上がりになるかも、と不安になるのではなく、解決策を考えておくほうが安心できると思います。
バッテリーチャージャーは値段が高いですが、家でバッテリー上がりになった場合には充電するだけなのでとても簡単です。
災害時にモバイルバッテリーとしても使えるものも出てきていることから、一つ購入しても良いかなと考える人が増えているようです。
車だけでなくほかの充電器にも使えると考えると、そこまで高いとは感じないのではないでしょうか?
あまり車に乗る機会がなくバッテリー上がりが頻繁に起きてしまいそうな方は、このような解決策を考えておくと安心だと思います。
車のバッテリー上がりの症状

バッテリー上がりの症状はとても分かりやすいものになります。
たとえ車に詳しくない方でも、バッテリー上がりだとわかってしまうほどの症状だからです。
その症状は、エンジンがかからなくなるというものです。
エンジンキーやエンジンボタンを押しているにもかかわらずなかなかエンジンがかからないときには、バッテリー上がりが起きていると考えましょう。
また、エンジンをかけていなくても操作できるはずのパワーウィンドウ・パワーシートなどが操作できなくなった場合にも、バッテリー上がりの可能性があります。
車のバッテリーが上がった時の正しい対処法!

車のバッテリーが上がった場合に、自然回復する事はまずないためにどのように対処するのでしょうか?
対処法としては2つあります。
- もう1台車を呼んで、エンジンをかけたままバッテリー同士をつないで充電
- 充電器を持ってきてバッテリーを充電する
2つの方法があるのですが、大半の場合はもう1台の車からブースターケーブルを使って電気をもらう方法でしょう。
車のバッテリー充電器は車を扱うような仕事でないと持っていないと思いますので省略します。
注意してもらいたいのは、自分の車のバッテリーより大きいバッテリーから電気をもらう事です。
例えばクラウンがバッテリー上がりを起こしたとしましょう。
軽自動車につないでもバッテリーの容量が小さすぎるため、エンジンをかける事ができません。
(ほぼ不可能に近いと思います)
軽自動車のバッテリー上がりには軽自動車かそれ以上、大型車のバッテリー上がりには大型車がいいでしょう。
詳しくは下の方で解説しています。
バッテリー同士をつないで充電する方法とは?
動いている方の車と動かない方の車をブースターケーブルでつなぐことでエンジンがかかります。
ただ充電はできていないので、エンジンをすぐ切るとまたかからなくなります。
ブースターケーブルには赤と黒の線があります。
実は線の太さが違うので、決まりはないですが赤がプラス用です。
動いている方の車のエンジンをかけたまま、赤は「+」黒は「-」につなぎます。
私の場合は順番は「↑」「↓」と覚えています。
字が汚くて間違えていますが手書きの図を添付します。
図の上の方は動いている車、下はバッテリーが上がった車を表しています。

こう書いてしまいましたが、右上のマイナスに関してはできるだけ端子につなぎましょう。
この時、バッテリーが上がっている方のマイナスのつなぐ時に火花が散ることがあります。
絶対爆発や破裂はしません!
つないだ後は1分ほど待ち、生きている方の車のエンジンの回転数を1000から1200程度回しながら、動かない方の車のエンジンをかけるとかかるはずです。
もちろんラジオやライトは消しておいた方がいいです!
- ブースターケーブルは万が一のバッテリー上がりのため必ず1個は積んでおく。
- 24ボルト車用のブースターも12ボルト車に使えます。
- 普通車用であれば100A用のブースターケーブルがあれば安心です
バッテリーを充電するために、エンジンがかかった後は30分程度アイドリングしておくといいでしょう。
バッテリーを十分に充電すると次から普通にかかるようになります。
バッテリー充電器を使って充電する場合
バッテリー充電器はほとんどの家庭にはないと思います。
なかなか高価なものの為、普段から整備などをしている人であれば持っているかもしれません。
わざわざ車を持ってくる必要がなく、コンセントさえあればすぐにバッテリーにつないで充電する事ができます。
車同士のバッテリーをつないでも動かないなら寿命?

バッテリーが上がった状態で3か月以上放置すると、バッテリーの中の電気が3ボルトをきります。
1週間などの長い期間、室内灯やライトをつけっぱなしにしていた時も同様です。
3ボルトを切った状態では、いくらブースターケーブルをつないでも充電する事はできません。
もちろん充電器を使っても、バッテリーが復活する事はありません。
車のバッテリーの寿命はどれくらい?
バッテリーの寿命は通常であれば2年から3年と言われています。
しかし2020年代ではバッテリー自体の性能も上がってきて、5年6年持つバッテリーもたくさん出てきています。
一方のアイドリングストップ車についてはバッテリーの寿命が短い傾向にあります。
アイドリングストップ車は乗っているとわかりますが、エンジンの始動停止を繰り返していますよね。
つまり車のバッテリーを普通の車より余計使っているという事です。
アイドリングストップ車であれば2~3年程度がバッテリーの寿命という事になります。
- エンジンが夏と冬にかかりにくくなった
- ヘッドライト系が暗くなってきた
- 車のバッテリー液が減りが早い
- 車のバッテリー電圧が下がっている
- アイドリングストップがならない
車のバッテリーを買い替える際の選び方!

車のバッテリーを買い替える場合には、軽自動車であれば3000円程度、普通車で10000円程度であります。
今ついているバッテリーに書いてある数字(見えにくい場合が多いです)が
28B17L
だった場合にはどのように買い替えるのでしょうか?
最初の「28」という数字が同じかそれ以上のバッテリーを買ってください。
- 「28」は「性能」 (同じか数字が大きいバッテリーを買う)
- 「B17」は「型式」 (同じでなければいけない)
- 「L」は「端子の方向」(同じでなければいけない)
型式と端子の方向は違ったら「はまらない」ですが、「28」は数字が大きいほどいいバッテリーを意味します。
車のバッテリーの交換手順を解説!
車のバッテリーの交換手順は極めて単純です。
プラス端子とマイナス端子を外して、バッテリーを入れ替えてネジで締めるだけです。
ただ重要な注意点がありますので紹介しておきます。
- ➀プラスとマイナスのコードを接触させない(ショートする)
- ➁コードを外す時にプラス端子から外す(ハメる時も外した順番で)
- ネジはしっかり締めないと不調の原因になる
車のバッテリーの値段の違いとは?
バッテリーの値段は高いものから安い物までいろいろあります。
同じサイズのバッテリーでもメーカーによって値段はまちまちです。
値段によってバッテリーの寿命が変わってきますので、自分の車が走る距離を考えて買うといいでしょう。
ちなみに私はパナソニック製のカオスを付けています。
車のバッテリー上がりは自然回復で治る?治らない?【まとめ】
ここまで車のバッテリーが自然回復するのかについて説明してきました。
中には勘違いしている人もいるかもわかりませんが、車のバッテリーは自然回復はしません。
他の要点についてまとめてみます。
- バッテリーが上がった時は他の車を呼ぶ
- ブースターケーブルは誰でもつなげる
- 必ず1個はブースターケーブルを持っておく
- バッテリーを買い替える時は最初の数字だけ見る
以上わかりにくかった部分もあったと思いますが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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