ちょうど季節が秋から冬に切り替わる頃、朝と夜は寒くて昼は暑い。
そんな時は子供の場合は体温調節がうまくできなくて風邪をひきやすいものです。
風邪の初期症状として出やすいものが鼻水や咳です。
子供が咳をして寝れない時ってありますよね?
小さい子供であればあるほど咳で寝れない時がかわいそうでありません。
睡眠不足でさらに体調が悪くなる事も・・・。
この記事では、子供が咳で寝れない時の対処法について解説しています。
「寝る前に薬など飲んで、咳がおさまっている間に朝まで寝る」が基本となります。
というか私も患者さんにはそう説明しています(いました)。
市販薬を使った場合と民間療法を行った場合、それぞれについて解説していますので是非参考にされてください。
子供が咳で寝れない時の対処法は市販薬か民間療法

子供が咳で寝れない場合の対処法には、薬で対処する場合と民間療法で対応する場合があります。
もともと咳は菌を外に出すための人間としての防御反応なので、止めても大丈夫なのか?という疑問があります。
咳で寝れないなどの生活に影響がある場合には止めても問題ありません。
子供の場合は年齢的な部分もありますので、それぞれの場合について対処法を見ていきましょう。
薬を使って寝れない子供の咳を止める方法とは?

咳で子供が寝れない場合に、病院からもらう薬ではなく市販薬を使った場合について解説しています。
- カフェイン入りを避ける
- コデインという成分は2019年から13歳未満は使用を避ける
- 子供にはシロップが飲みやすい
- 生後3カ月未満は病院を受診する(できたら1歳くらいまでは受診推奨)
- 液(シロップ)剤は錠剤と比べて効果がある分副作用も出やすい
大人用で最も咳止め効果が強い市販薬として「ブロコデ」や「ブロン液」「アネトン」などがあります。
2019年以降旧薬事法改正により、13歳以上でないと使用できなくなりますので、この記事には書いていません。
中に含まれる「コデインリン酸塩」「ジヒドロリン酸コデイン」に含まれている強い麻薬成分が問題視されたためです。
簡単に言うと、効果は期待できるものの、摂りすぎると中毒症状などの危険性があるためです。
現在12歳以下に使用する事ができるコデインが含まれた医薬品については、成分変更もしくは製造中止となります。
薬の知識も含んだ分で年齢別に詳しく解説しており、カフェインを含む市販薬は避けています。
是非参考にされてください。
市販薬➀ジキニン小児用シロップ
低い年齢から使用できる炎症剤、解熱鎮痛成分のアセトアミノフェンを含んでいます。
味としては甘い感じで、子供にしても飲みやすくなっています。
2019年製造分は成分変更されてコデインが削除されています。
※なお、コデインを含む分の製造は2019年11月で終了しています。
市販薬➁ムヒの咳止めシロップsa(青パッケージ)
ムヒの子供用咳止めシロップは生後3か月以降から8歳まで使用する事ができるシロップ型の咳止め薬です。
「アンパンマンと一緒に頑張ろうね!」なんて言っちゃって(´・ω・`)パッケージもアンパンマンなので子供も気に入る薬となっています。
中の計量カップがついているので、与える量が計りやすい設計となっています。
※成分について
主成分はデキストロメトルファンで、病院でも作用が強いものに関しては処方される成分です。
咳を鎮める効能としてはある方です。
主に咳を鎮める成分が中心となっていますが、注意点として「クロルフェニラミンマレイン酸」という成分が眠気をもよおします。
なので大事な行事などがある前などに飲ませてしまうと眠くなってしまう可能性が・・・。
咳で子供が寝れない時にはおすすめできる薬の1つです。
※もちろん薬ですので、眠気の感じ方や効能には個人差があります。
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市販薬➂宇津こども咳止めシロップ
よくドラッグストアで売ってあるパッケージで、3歳以上から10歳まで使えます。
昔のCM「ひやきおうがん」を作っている会社です。
独自のノウハウについてはわかりませんが、咳止め作用はアンパンマンとあまり変わりません。
咳止めの主成分はデキストロメトルファンなので同じく咳止め作用があります。
こちらの薬も眠気をもよおす成分(マレイン酸)が含まれていますので、大事な行事の前には飲むのを控えましょう。
もちろん子供が咳で寝れない時におすすめの薬です。
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市販薬⓸kidsバファリン咳止めシロップ
kidsバファリン咳止めシロップは生後3か月から8歳まで使用できます。
主成分は上の2つと同じく「デキストロメトルファン」ですので咳を止める効果は同じ程度です。
1つだけ違う点があります。
今まで紹介した咳止めシロップには「マレイン酸」が含まれていました。
kidsバファリン咳止めには「ジフェンヒドラミン」という最も眠気をもよおす作用が強い成分が含まれます。
個人差はありますが、おそらく寝れないという事はないではないかと思います。
つまり、寝る前に飲ませるには最適ともいえます。
逆に昼間は眠気が強く出ない薬を飲ませた方がいいかも知れません。
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市販薬⓹塗るヴェポラップ
ヴェポラップの場合には、飲む必要がないので子供が嫌がることがほとんどありません。
生後6か月以降は使うことができます。
喉に塗るだけで、咳で寝れない場合に個人差はありますが咳を抑える事ができます。
民間療法で子供の咳を止めるには?

民間療法というのは、先人の知恵などに基づいて一般家庭にあるもので治療をする方法です。
普段から家庭で使う物が治療に使えるので、手軽に済むメリットはあります。
民間療法➀はちみつ
薬を用いずに家庭にある自然の食品では「はちみつ」があります。
レモンとはちみつを混ぜた「はちみつレモン」は喉に湿気をもたらしてくれます。
咳でイガイガしていた喉の奥がすっきりする形で広く知られています。
子供が咳で寝れない時に、はちみつレモンを作ってあげると咳が収まって寝れるようになります。
民間療法➁パイナップル
パイナップルにも咳を止める効果が期待されています。
パイナップルをミキサーにいれて果汁を絞ると「パイナップルジュース」が出来上がります。
パイナップルジュースにはちみつを混ぜて飲むと、さらに効果が期待できるので早く咳が収まります。
子供が咳で寝れない時には「果汁100%のパイナップルジュース」を飲ませても効果があるかも知れません。
ただ、即効性としては期待ができないので日頃からの治療として使うほうがいいでしょう。
民間療法➂タイム・ペパーミント・リコリス
タイムやペパーミント、リコリス(甘草)も咳を止める民間療法として挙げられます。
普通の家庭になかなかあるものではなく、使う用途もなかなかありませんので補足程度にしておきます。
子供が咳をして寝れない時の対処法【まとめ】
ここまで子供が咳で寝れない時の対処法について紹介してきました。
子供が咳で寝れない時の対処法の基本は「薬などを飲ませて寝ている間の咳を抑える」のが基本です。
薬を用いるのであれば、寝かしつけるのに適した薬は成分上は「kidsバファリン咳止めシロップ」でしょう。
民間療法については、眠らせるという成分はありません。
あくまでも薬の場合は個人差がありますので、必ず効くとは言えませんが試す価値はあると思います。
もしも小児ぜんそくなどで咳が出ている場合はもちろん薬は使わないでおきましょう。
この記事を読んでいるあなたが「子供が咳で寝れない」という事がないように願っています。
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