食品ロスという言葉が最近流行してきています。
食品ロスというのは、いろいろな理由でまだ食べる事ができる食べ物をそのまま捨てる事です。
かつてノーベル平和賞を受賞したマンガリ・モータイさんをご存知でしょうか?
2005年にモータイさんが世界に向けて提唱した言葉に「モッタイナイ」という言葉があります。
日本ではよく使われる言葉ですね。
まだ使えるものや食べられる食品をそのまま廃棄する事を指します。
この記事では、現在社会問題化している食品ロスの原因と対策はどうすればいいのかについて書いています。
是非この機会に自分の家庭や会社で「もったいない」について考えてみませんか?
一般家庭での食品ロスが社会問題化している背景とは?

前にも書いていますが、食品ロスの定義は「まだ食べられるのに捨てられている食品」を指します。
2019年に農林水産省が行った調査によると、家庭から出される食品に関するゴミのうち、
およそ4割が「まだ食べられるのに捨てられている現状」がわかりました。
農林水産省の統計では、2018年度の日本の食品廃棄量は年間2759万トン、そのうち食品ロスは643万トンとなっています。
背景には、食べ物が簡単に手に入る現状、食品の種類がありふれている現状、技術革新で冷蔵庫が進化した現状、などがあります。
一般家庭での食品ロスの原因についてどのようなものがあるか見ていきましょう。
一般家庭における食品ロスの原因➀賞味期限切れ

一般家庭における食品ロスの原因として大きいものに「賞味期限切れ」があります。
一般家庭の場合では、よく冷蔵庫の奥に入っていた、使うのを忘れていた、などの理由があります。
この場合は、単純に冷蔵庫の中の管理ができていなかったことが原因となります。
一緒の家に住む人が多ければ多いほど、必要な食材は増えますし、種類も増えます。
賞味期限自体は食品そのもので変わってきますが、食べれる量、使う量を超えて購入したものがほとんどだと思います。
例えば2人家族だとして、小麦粉を購入する場合に何gが適正だと思いますか?
使う用途にもよりますが、おそらく300gもしくは500gあれば十分でしょう。
しかし中には「どうせ使うから」「安いから今のうちに」などの理由で1㎏などの小麦粉を買う人もいます。
おそらく中には使えずに捨ててしまった人もいるでしょう。
自分の家で使う量に見合った量を購入する事が大事といえますね。
簡単に物が手に入る時代になったという背景がうかがえます。
一般家庭における食品ロス賞味期限切れの対策

一般家庭における賞味期限切れによる食品ロスを防ぐための対策としては
- 使えない量を購入しない
- 安いからといって衝動買いしない
- 忘れやすいものはボードに書いて冷蔵庫に貼る
- 特に賞味期限が近いものはすぐ使うようにする
などがあります。
おじいちゃんおばあちゃんが「まだこれ食べれるよ」と言って賞味期限が切れた肉の匂いを嗅いでいることがあります。
もったいない精神としてはすばらしいですが、できるだけこういった事がないようにしておきましょう。
※他にもあると思いますので随時追加していきます。
一般家庭における食品ロスの原因➁食べ残し

毎日食べるご飯の中で必ず「食べ残し」というものがあります。
いろいろと原因はあるのですが、「食べきれないから捨てちゃえ」という事もあるでしょう。
お腹を壊してまで食べる必要はありませんが、もしそういうもったいない事をした人は「作る量」に注目してみましょう。
食べきれる量に対して食べきれない量、種類を作ると当然残ります。
あとはつくだ煮や瓶詰めなどの長く持つものほど、適正な保管をしないと悪くなりやすいです。
種類が増えれば当然量が増えるということも考えてみるといいかも知れませんね。
一般家庭における食品ロス食べ残しの対策

誰もがお腹いっぱい食べたいという気持ちはもちろんあります。
しかし、「腹8分目が1番ちょうどいい」という言葉もあり、満腹になる量を作ると基本的に食べ残しやすいです。
「食べ放題」のお店に行った時のことを思い出してみてください。
入店した時にはお腹が減っているので、ガツガツ取りますよね?
中には「何回も取りに行くのが面倒だからまとめて取る」という人もいるでしょう。
結果的に最後には「もう食べれない」となって少しだけ残して帰る。
「食べ放題」でも適正な量を数回に分けて取りに行くことが大事だといえますね。
- 満腹よりも腹8分目で考える
- 種類が増えるともちろん量も増える
事業者での食品ロスが社会問題化している背景とは?
事業者においても同様の食品ロスが多く発生しています。
特に食べ放題の店においては1客当たりの量を考えてみるとすごい量になります。
自分が勤めている会社でも一般家庭と同じように、食品が余ったりして廃棄していないか考えてみましょう。
小売業においては売り上げなどの観点もありますので、ここでは取り扱いませんが徐々に食品ロスについての認識が高まってきているようです。
店舗ごとの日配商品などの廃棄量を減らす取り組みも行われています。
増える食品ロスが社会問題に!原因と対策とは?【まとめ】
ここまで社会問題化している「食品ロス」について説明してきました。
一般家庭における大きな原因は「賞味期限切れ」と「食べ残し」でしたね。
重要な部分だけまとめると
- 購入する量は使う量だけ
- 安いからと言っても使わないと意味がない
- 満腹になる量=食べ残しやすい
- 腹8分目という言葉もある
- 昔の人の精神を受け継ぐべき
- 「もったいない」はすばらしい言葉
2020年現在は食品はありふれていますが、世界にはろくに食べる事ができない人もたくさんいます。
2050年頃になると食糧危機の時代が来るともいわれており、世界的に将来食料が不足するという事も言われています。
もう一度いろいろな「もったいない」について考えてみてはいかがでしょうか?
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