冬に火事が起こる原因は多くの方がストーブが1位だと思っています。
しかし実際は「放火」が原因として1位になっています。
なぜストーブが1位ではなく放火なのか?
ぜひこの記事を読んで、冬の季節に起こる火事の原因について知識を深めてください。
〇この記事でわかること〇
● 冬の火事として多い3つの原因と理由
● なぜ放火が1位なのか?
※インターネットの消防白書を基に自分なりに書いています。
是非今後の知識として役立ててみてください。
「災害は突然やってくる」
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火事の原因の第3位【石油ストーブ】

冬にどうしても使う「石油ストーブ」ですが、使う機会が多い分火事の原因ランキング3位に入っています。
最も冬に多い火事の原因で1位と思っていた人も多いのではないでしょうか?
寒いとどうしても石油ストーブに頼りがちなのはあなたも私も同じでしょう。
通常正しく使用する場合には全く問題ないのですが、間違った使い方をすると火事の原因となってしまう事があります。
石油ストーブほどではないですが、電気スト―ブに関しても同様に火事の原因となる恐れがあります。
なにしろ温度自体は火事になるほどの高温になっているので、設置場所にも注意が必要だと思われますね。
それでは冬の火事の原因となる石油ストーブの間違った使い方を見てみましょう。
ストーブが火事の原因になるケース➀ストーブの上に洗濯物を干す
ストーブの間違った使い方とはどういったことを指すかというと、洗濯物をストーブで乾かすことです。
きちんと離れた場所で乾かす場合には問題ないのですが、ストーブはどうしても真上があったかい空気が来ます。
暖かい空気で早く乾かそうと、ストーブの上に近い場所で洗濯物を干すケースがあります。
どれだけ洗濯物がストーブの上に落ちないようにしていても、いつ何が起こるかわかりません。
洗濯物を石油ストーブの上に干す事は(絶対)やめておきましょう。
結果として洗濯物が何かの拍子で落ちてしまうと、真上に落ちなくても火事の原因となってしまいます。
ストーブが火事の原因になるケース➁ガソリンと灯油を間違える
石油ストーブには灯油が不可欠ですよね?
灯油がないと動かない家電になるのですが、灯油とガソリンを入れ間違えるケースが多いです。
意外とガソリンでは石油ストーブが点火しないと思われている方が多いです。
入れ間違えたことがある人はわかりますが、ガソリンと灯油は燃え方が極端に違います。
ガソリンを石油ストーブに入れると、ひどく燃えます。
結果的に周りの物に引火して冬に多い火事の原因となります。
何より家庭でガソリンと灯油を両方保管しない事が何よりの安全策といえますね。
ほとんどの家庭ではガソリンを家庭に保管する事はないので(特に2019年10月以降)それほど心配はないでしょう。
ストーブが火事の原因になるケース➂寝る時に近くに電気スト―ブを置く
ハロゲンヒーターという暖房器具をご存知でしょうか?
ハロゲンヒーターは扇風機のようになっており、近くはすごく暖かい場所になりホワアーとなります。
ただハロゲンヒーターの短所として近い場所しか暖かくないという点があります。
そのため寝る時にハロゲンヒーターを布団の近くに置いていて、そのまま寝る・・・。
布団がハロゲンヒーターに接触して火事の原因になることがあります。
2020年ではカーボンヒーターが主流になっていますが、ハロゲンヒーターより火事にはなりにくいものの火事の原因になる事は間違いありません。
冬に起こる火事の原因第2位は【通電火災】

通電火災という言葉を聞いたことがある人とない人がいると思います。
通電火災というのはいわゆる「タコ足コンセント」が原因で火事となることです。
春や夏は大丈夫なのにどうして?と思われる方もいると思いますが、空気の乾燥が手助けしています。
空気が乾燥すると、ちょっとした火元からでも火事の原因となることがあります。
タコ足配線のように、無理に1つの延長したコンセントにさしていると火花が散ったり火事の原因となります。
目安としてですが、延長コード付きのコンセントは最大で1500A程度が主流となっています。
もしも自分の家庭にそういったコンセントや配線がないか見直してみるのもいいでしょう。
どうしてもタコ足にする時は、定格消費電力の合計が既定のAを超えないように、タコ足をする事が重要です。
2015年頃からはヒューズ付きのコンセントが売ってあり、ヒューズ付きコンセントを使うのも火事対策として有効です。
更には、コンセントにたまったホコリも冬場は火事の原因となりますので、フタ付きコンセントも有効です。
春夏は火事にならない原因でも、冬は空気が乾燥するため火事の原因になる事があります。
電話線の配線からの出火
「電話線から出火するの?!」と思いますよね。
設置したばかりの電話線からの出火は、ほとんどありません。
出火の危険があるのは、掃除をせずに長い間使用し続けている電話線です。
電話線には、モジュラージャック、モジュラープラグと呼ばれるコネクタがあります。
このコネクタがトラッキング現象を引き起こし、出火の原因を作り出します。
電源をオフにしていても、電源プラグが差し込まれているだけでもトラッキング現象になりますので、とても厄介です。
時々電源プラグを抜いたり、こまめに掃除をしてください。
※トラッキング現象とは
長い間コンセントに電源プラグを差し込んだままにすると、電源プラグにホコリがたまります。
このホコリに空気中の湿気や結露が付着すると、電気が流れやすくなります。
本来の電気の通り道ではないところに、電気の通り道が形成。
突然パチパチと火花が発生し、出火を引き起こす。
配線器具からの出火
配線器具とは、コンセントや電源コードのこと。
多い出火原因は2つ。
● 束ねた配線からの出火
● タコ足配線からの出火
それぞれについて、まとめていきますね。
束ねた配線からの出火
長い電源コードを、束ねたまま使用していませんか?
束ねたまま使用し続けてしまうと、熱の逃げる場所がなくなり出火することがあります。
使用する場所との距離を測り、正しい長さの配線器具を使用しましょう。
タコ足配線からの出火
タコ足配線は、たくさんの電源コンセントを1度に利用できるのでとても便利ですよね。
しかし、定められた容量を超えやすくなるため過電流を起こし発熱します。
そして、出火という原因になります。
過電力を抑えるために、1度に電源コンセントを使用するのは3つまでにしましょう。
冬の火事の原因の第1位【放火】
冬に起こる火事の原因の第1位は放火です。
他の火災は自分で気をつければ未然に防ぐことが可能ですが、放火は人の悪意によって引き起こされます。
なので、未然に防ぐことは難しいです。
出火発生時刻で多いのは、夜22時~朝6時にかけて。
着火物は紙くずや紙製品が多いので、自宅の周辺に新聞紙を束にして放置してはいけません。
また、夜間電灯をつけて死角を作らないようにするなどの工夫も必要です。
消火器を防火対策で、置いておきましょう。
消火器ほどではなく簡単な初期消火グッズが欲しい方には布製品のこちらがおすすめです。
その他の冬に多い火事の原因とは?【随時更新】

ここでは冬に火事の原因となる物について解説していきます。
どのようなものがあるか見ていきましょう。
冬に火事になる原因【電気ストーブ】
石油・ガス・灯油ストーブよりも、電気ストーブの方が出火原因で1番多いのは意外ではありませんか?
1番安全に使用することができそうですよね。
実際、暖房器具による火事のうちの電気ストーブの割合は約7割です。
とても多いことがわかります。
多い理由は、使用する人の不注意や使用法の間違いが多いから。
上位2つをあげますね。
● 周囲に燃えやすいものがある
● 電気ストーブをつけたまま寝る
それぞれについて、まとめていきます。
周囲に燃えやすいものがある
寒いとストーブを近くに寄せてしまいがちです。
1m以内に近づけてしまっているあなた。
かなり危険ですよ。
周囲にカーテンや本など、燃えやすいものを置いていませんか?
私も経験がありますが、かなり熱くて火傷しそうになったことがあります。
電気ストーブの使用の際は、1m以上離して周囲に物を置かないようにしてください。
自分で火災の原因を作り出していますよ。
電気ストーブをつけたまま寝る
夜寒いからといって、つけたまま寝るのは危険です。
寝返りを打った時に、布団が知らないうちにストーブにかかりそこから出火します。
夜間に起きることが多いです。
どんなに寒くても、電気ストーブをつけたまま寝てはいけません。
どうしてもつけたい場合は、電気毛布や湯たんぽを使用してください。
これらを使用する際は、説明書をよく読み取り扱いには細心の注意を払いましょう。
毛布や布団をもう1枚増やすのも、オススメです。
こたつのつけっぱなし
こたつのつけっぱなしというのは、火事の原因になりがちです。
ただ、どんなに熱くしたとしても足が火傷するほど熱くはなりませんよね?
ここで注意したいのは、コンセントです。
こたつだけであれば、そこまで熱くもならないので火事の原因となる事は考えにくいです。
しかし実はこたつは多くの電気を消費するため、コンセントが出火原因となりがちです。
こたつは直接コンセントから電源をとるようにしましょう。
こたつに延長コードなどはおすすめしません。
もちろん消し忘れを防ぐことで家事を防ぐことができます。
たばこの不始末
タバコの不始末は年中通して火事の原因となっています。
くれぐれも寝る前は火の始末をするようにしましょう。
追加:たき火などの後始末忘れ
消防署に確認したところ、冬に多い火事の原因として「野焼き」「たき火」などの後始末不足も原因とのこと。
最初は火が小さくても、空気が乾燥しているだけで燃え広がる可能性が高いとのことです。
どちらかというと住宅火災よりも森林火災などの原因となる場合があるようです。
冬に起こる火事の原因とは?【まとめ】
ここまで冬に起こる火事の原因についてランキング形式で紹介してきました。
前にも書いている通り、人にとって火事は起こってほしくない出来事の1つです。
意外な原因が1位にあるという事に驚かれた方もいるでしょう。
必ず1位にくると思った「ストーブ」が第3位で、不可抗力的な「放火」が1位という事はかなり意外でした。
外からの不可抗力だからこそ自分で何とかして守る必要があるのかも知れません。
冬はストーブなど暖房器具のシーズンとなりますが、石油ストーブが不安な方はファンヒーターに変えるのも1つの方法です。
これから空気が乾燥する季節ですので、是非この記事が1件でも火事が減ることに役に立てることを願っています。
「忘れてない?スマホ、財布、火の確認」
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