「キッチンの引き出しから、古い砂糖が出てきたけど使っても大丈夫かな?」という経験はありますか?
長期間品質が変化しない食品に定められているため、砂糖に賞味期限はありません。
正しく保存していれば、何十年と保存することが可能ですし、ダニなどの虫がつかなくなります。
砂糖の賞味期限について解説していますので、ぜひ読んでくださいね。
〇この記事でわかること〇
● 砂糖の賞味期限がない理由
● 開封後の賞味期限と保管方法
● 使用しない方がいい状態
以下についてもまとめています。
● 固まってしまったときの対処法
● ダニなどの虫がつかない方法
● スティックシュガーの賞味期限について
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砂糖の賞味期限がない理由とは?

お店で売ってある砂糖を見てみると、必ずと言っていいほど記載されている賞味期限が書いてありませんよね?
砂糖に関してはJAS法によって加工されていない食塩と同じように「長期間品質が変化しない食品」と定められています。
つまり砂糖は賞味期限を記載する必要がない食品と定義されています。
未開封であれば、何か月経っても何年経っても、砂糖の品質は変化しないと考えていいでしょう。
一方、開封後の砂糖は年月が経つと品質は変化してしまうのか?
という疑問に関しては、
保管方法が正しければ開封後の砂糖でも年月が経っても砂糖の品質は変化しない。
と考える事ができます。
逆に間違った保管方法をしていると開封後の砂糖は数か月、数年で品質は変化してしまう
と考える事ができます。

もしかするとこういった状況になってしまうかもしれませんね。
【砂糖の賞味期限】開封後は?

砂糖は保存状態が良ければ10年・20年経過しても食べることができます。
しっかりと密封して、冷暗所に保管している必要があります。
ジップ付きの保存袋や、しっかりと蓋が閉まる容器がオススメ。
保存袋の場合は、袋に穴が開いていないか確認してください。
冷蔵庫は乾燥し固まりやすくなるので、オススメできません。
以上のことをしっかりと守れば、開封後の砂糖を10年以上保存しておくことが可能です。
開封後の砂糖について詳しく保存方法を解説します。
開封後の砂糖の正しい保管方法とは?

いくら砂糖が賞味期限がない食品とはいっても正しい保管方法をしておかないと、固まるため長く使うことができません。
砂糖には水分を吸収して乾燥する際には固化(固まる)する性質があります。
そのため湿度があまりに多い場所では水分を吸収してしまうため、早く固まりやすいといえます。
逆に乾燥している場所ならいいかというと、そうではありません。固まりやすいです。
砂糖を上手に保管するには条件というものがあり、「適度な温度と適度な湿度」が条件といえます。
つまり、あまりにも乾燥している場所、例えば「冷蔵庫の中」などに開封後の砂糖を保管していると、固まる可能性は高くなります。
それではどういったところが最適な温度と湿度を保つことができるのでしょうか?

砂糖は匂い移りしやすい! 匂いが強いものの横には保管しないほうがいいよ!
開封後の砂糖を保管する場所➀台所と密閉容器

開封後の砂糖を密閉容器に保管する事によって、最適な湿度と温度を保つことができるといえます。
ほとんどの家庭では、砂糖は台所で保管すると思いますが、台所はそこまで室温が高くもなく湿度もある場所なので保管場所としては悪くありません。
ただ、開封後の砂糖を袋のまま輪ゴムで止めていたりしていると、いくら賞味期限がないとは言っても固まる恐れがあります。
100円均一でも売られていますので、必ずフタ付きの密閉容器に入れてから冷暗所で保管するようにしましょう。
開封後の砂糖を保管する場所➁冷暗所で密閉袋に入れておく
砂糖を1回開封したけどどうしてもすぐ使わない時ってありますよね?
そんな場合には、密閉袋に入れておくのも1つの方法です。
わざわざ密閉容器に入れておくのも手がかかるし場所もとる。
そんな時は密閉袋に入れてから冷暗所で保管しておきましょう!
砂糖は未開封なら10年でももつ?

上記と同様保存状態がよければ10年経過していても、もちます。
砂糖の袋に穴が開いていなければそのままでもいいですが、できれば密閉できる保存袋か蓋つきの容器に入れ替えてください。
シンクの下ではなく、キッチンの上にある棚が保管場所としてオススメ。
冷蔵庫に保管している人がいますが、冷蔵庫は乾燥することをご存じでしょうか?
乾燥してしまうと、いざ使用しようとするとカチカチに固まった砂糖に変化します。
また扉の開け閉めで、温度や湿度が変化してしまいます。
湿度が変化することで、砂糖が溶けだしダニなどの虫が袋を食い破り、虫が大繁殖…。
いい保存状態を保つことができませんので、冷蔵庫に入れて保管してはいけませんよ。
スティックの砂糖も賞味期限はない?

スティックの砂糖の原材料によって賞味期限が違います。
原材料を見ると、グラニュー糖や人工甘味料と書いてありますよね。
グラニュー糖は賞味期限はありませんが、人工甘味料は開封後1ヶ月以内です。
人工甘味料は人間が手を加えて作りだしたものなので、長期間品質が変化しない食品とは言えません。
純粋な砂糖以外の成分が入っていると、賞味期限を考慮する必要があります。
賞味期限を気にするのが面倒なら、グラニュー糖が原材料のスティックの砂糖を選びましょう。
5年以上経過していて砂糖の状態が不安なときは、シャカシャカと振ってください。
中の砂糖がサラサラとしていれば、使用しても問題はありません。
明らかに音が違う、袋の色が変色しているなどのがあれば使用を控えましょう。
使えない状態の砂糖とは?

いくら賞味期限がなくて長く使うことができる砂糖と言っても、さすがに使わない方がいい場合があります。
いろいろな場合がありますので、状況別に説明していきたいと思います。
砂糖が水分を含んで変色している場合
砂糖が水分を含んで変色してしまっている場合があります。
コーヒーを混ぜてから同じスプーンで砂糖をすくうとわかるのですが、砂糖の色が変色しますよね?
同じように、砂糖を使おうと思った時に変色している場合があります。
変色している原因がわかる場合はいいのですが、久しぶりに砂糖を使おうとした時に
未開封の状態にもかかわらず砂糖が変色している場合があります。
原因としては、砂糖は水分を吸収しやすいため、どこかの穴から何らかの水分を吸収してしまったのでしょう。
ちょっと怪しいので使うことはやめておきましょう。
未開封の状態にもかかわらず変な匂いがする
砂糖、特に上白糖には周りの匂いを吸収しやすい性質もあります。
変なに匂いがしている場合には、使わない方が無難です。
いくら未開封の状態とはいっても、薄いビニールを通り越して匂いは近寄ってきます。
場合によっては洗剤系の匂いを吸い込んでいる場合もありますので、使わないようにしておきましょう。
砂糖にダニなどの虫が侵入している
もちろん砂糖なので、砂糖ダニやアリなどの虫が侵入している場合があります。
密閉容器に入れて保存していると虫が侵入する心配はないですが、袋のままなど少しでも隙間があると虫は侵入します。
虫が侵入していた砂糖は使わない方が無難でしょう。
砂糖が固まってしまっている場合にはどうする?

固まった砂糖を元のサラサラ状態に戻す方法はいくつかあるのですが、手っ取り早い方法を紹介します。
霧吹きに水を入れて、固まった砂糖に少しだけ吹き付けるとサラサラとした砂糖になります。
もしくは固まった砂糖を入れた袋の中に「食パン」を一晩入れておくと翌日にはサラサラとなっています。
どちらの方法も簡単にできる方法なので是非試してみてください。
砂糖にダニがつかない方法とは?

密閉容器や保存袋に入れ替えて、キッチンの上にある棚に保管すると砂糖にダニがつきません。
砂糖から虫がわいてくることは、ありません。
砂糖にダニなどの虫がいる場合は、袋を虫が食い破って侵入してきたことが考えられます。
虫が寄り付かない環境にすることが、何よりも大切です。
1度侵入し、条件がそろうと爆発的にダニが増えてしまいます。
その条件は以下の3つ。
室温 25~28℃
湿度 75~85%
水分含有量 15~20%
3つの条件を満たしてしまう場所は、シンクの下。
スペースが広く保管場所として1番最初に思いつくかもしれません。
シンク下はダニを含む様々な虫が好む絶好の場所なので避けてくださいね。
砂糖に賞味期限がないのはなぜ?【まとめ】
ここまで砂糖に賞味期限がない理由や、保管方法について紹介してきました。
開封後でも砂糖に賞味期限がない理由は「品質的に安定しているため」ということでしたね。
いくら賞味期限がないとはいっても、保管方法を間違えてしまうと将来的に使うことができなくなってしまいます。
固まってしまったとしても、きちんと元に戻すことができればまた使うことができ、お金の節約にもなります。
どんな食品や物でもそうですが、保管方法をきちんとしていれば長く使える、期限内であれば食べれるものがほとんどです。
あなたは物や食べ物の保管方法はきちんとできていますか?
今日料理しようとしたら砂糖がカッチカチだったワー(汗)