成分献血 仕組み メリット
「成分献血はどんな献血?」
「所要時間は?」
「ダイエットになるウワサは本当なの?」
とあなたは疑問に思いませんか?
献血をするには、体重制限や年齢制限と細かく決められた基準をクリアしなければなりません。
必ず全ての人が献血できる訳ではないので、注意が必要です。
〇この記事でわかること〇
● 成分献血には2種類ある
● かかる時間と仕組みについて
● ダイエットになるのか
以下についても解説しています。
● 必要な体重
● メリットとデメリット
● 成分献血は痛いのか
ページコンテンツ
成分献血とは?詳しく解説!

成分採血装置を使って、血液の特定の成分である血小板・血漿だけを採血する献血方法です。
体内で回復に時間のかかる赤血球を、再び体内に戻します。
成分献血は、全血献血とは違い身体への負担は少ないです。
成分献血には、血小板成分献血と血漿成分献血の2種類があり、それぞれについてまとめます。
成分献血の種類➀血小板成分献血
対象年齢は男性が「18~54歳」で女性が「18~69歳」となっています。
白血病やガンなどの血液疾患に多く使用されていて、年々必要になる患者数が増加しています。
血小板製剤を作るために、必要な献血です。
献血の需要は、血小板 > 赤血球 > 血漿の順で高くなっています。
血小板を使用することができるのは、献血をしてから4日間だけです。
血小板数→15万/μL以上 60万/μL以下の場合献血をすることはできません。
成分献血の種類➁血漿成分献血
対象年齢は男女ともに「18~69歳」となっています。
外傷や外科手術で使用する血漿製剤、重症感染症や血友病などの薬の原料に使用される献血です。
● 1回目の献血量 600ml以下
● 体重 男性:45㎏ 女性:40㎏(詳しくは後述)
● 37.5℃以上の発熱は不可
● 脈拍 40回/分以上 100回/以下
● 最大血圧 90mmHg以上 180mmHg以下
● 最小血圧 50mmHg以上 110mmHg以下
● ヘモグロビン濃度 12g/dL以上
● 一年でできる献血回数 血小板成分献血を1回を2回分に換算して、血漿成分献と合計24回まで
成分献血にかかる時間と仕組み

成分献血というのは時間がかかるという事ですが、どういった点で時間がかかるのでしょうか?
まずは成分献血がどういった内容になっているのか見ていきましょう。
成分献血にかかる時間はどれくらい?
成分献血の場合には、すぐに終わるような献血ではありません。
少なくとも60分以上は時間がかかる献血になっており、しかも腕から採血をされ続けているので、もし電話がかかってきたとしても取れない場合もあります。
十分な時間が必要となりますので、もしも電話がかかってくるかもしれない、十分な時間ができない方にとっては成分献血は時間的に難しいかもわかりません。
成分献血をする場合には、血液センターに入ってから最初の問診まで含めると3時間程度は見ておくと安心でしょう。
献血を受けに来た人数が多ければ多いほど待ち時間が長くなるので、あまりにも人数が多い場合にはもっと時間に余裕を見ておいたほうがいいかもわかりません。
成分献血の仕組みとは?
成分献血にも2種類の成分献血があり、「血漿成分献血」と「血小板成分献血」があります。
どちらの場合も、一旦400ml以内の範囲で血液を取り出してから、必要な成分だけを抜き取ってまた戻すという献血になります。
一度抜き取った血液を再び戻すというイメージになるので、 全体の血液量が少なくなる200ml献血や400ml献血よりは体への負担は少なくなるといってもいいでしょう。
しかし、1度血液を取り出してまた戻す必要があるために、それだけの時間がかかる事も認識しておかないといけません。
成分献血をするための必要な体重は?

成分献血をするのに決められた必要な体重は、男性45㎏以上、女性40㎏以上です。
人間の血液量は、体重の約13分の1。
そして、医学的に血液量の約12%を献血しても問題ないと言われています。
体内を流れる血液量は、男女で違いがあります。
男子は体重の約8%、女性は体重の約7%です。
【例】
体重50㎏の男性と女性の血液量と、献血可能な血液量を計算をしていきます。
まず、血液量についてです。
男性→50×0.08=4000ml
女性→50×0.07=3500ml
次に、献血可能な血液量です。
男性→4000×0.12=480ml
女性→3500×0.12=420ml
という計算になります。
この計算だと、体重50㎏の男性は480ml、体重50㎏の女性は420mlまでの採血なら医学的に大丈夫だということになりますね。
成分献血はどんなメリットがある?

献血自体がお金がかかるようなものではないので、メリットといえるかどうかわかりませんが、成分献血をした人だけに対してのメリットがあります。
血液だけを採取する献血に比べると時間がかかる分、成分献血をした人だけに送られる特典の中に図書券などが入っている場合があります。
自治体によって変わってきますので一概にいう事はできませんが、血液だけを献血する人と比べて豪華になっているといってもいいでしょう。
豪華という言い方には語弊があるかもわかりませんが・・・。
献血をした後日に血液の状態を示したハガキが送られてくるのですが、自分の健康状態を知る手掛かりになる場合もあります。
血液だけの献血に比べて詳細な項目が記載されていますので、その点においてもメリットという事ができます。
成分献血のデメリットとは?
成分献血の場合には、時間がかかる以外に大きなデメリットといえる部分はありません。
何よりも1番のデメリットというのは、時間がかかるという点にあります。
他にデメリットという事は特にないので、どんどん成分献血をしに行ってみましょう。
成分献血は痛い?

個人差によりますが、成分献血は痛いです。
全血献血よりも、成分献血の針は太くできています。
「インフルエンザなどの予防接種のような痛さ」と表現する人もいます。
看護師さんから
「しびれたり、痛みが続くようであれば教えてください。」
と言われますので、もし我慢することができなければ、すぐに相談しましょう。
看護師さんだけでなく、医師の方もいらっしゃいますので、適切に処置してくださいます。
成分献血はダイエットになる?

結論から言うと、成分献血はダイエットには使うことはできません。
なぜなら、献血で減った水分量が水分補給することですぐに戻ってしまうからです。
日本赤十字社は、ダイエットとは言えませんと断言しています。
献血をすると、検査成績が自宅に送られてきます。
この検査成績を見て、体重管理をしないと!と考える人が多いためダイエットに効果があると噂になっているようです。
確かに、400mlの献血をすると約400gの体重が減ります。
新しい血液を作り出すために、カロリーを消費するため新陳代謝がよくなります。
ダイエットしたいがために献血をすることは、現実的ではありません。
水分量は水分補給することで元に戻りますが、血液成分は回復しない。
血液成分が回復する速さは、成分によって違います。
目安ですが、血漿成分・血小板成分・赤血球の回復するのにかかる日にちは以下の通りです。
● 血漿成分 → 約2日
● 血小板成分 → 約4~5日
● 赤血球 → 約2~3週間
この日にちを考慮して、次回の献血できる日程が決まります。
ダイエットのために、毎日献血するわけにはいきません。
ダイエットをするなら、適切な運動や食事に気をつけて日々の生活を送っていく方が現実的です。
献血を、ダイエット目的には使わない方がいいです。
成分献血にかかる時間はどれくらい?【まとめ】
2018年現在では徐々に献血をする人というのは特に若い人を中心に少なくなってきているといえます。
大けがをした人や、地震や火事などの災害に見舞われた人の中にはたくさんの輸血を必要としている人もいます。
そんな場合にも安心して血液が届けられるように福祉活動をしてみてはいかがでしょうか?
それではここまでのまとめになります。
・成分献血にかかる時間は60分程度
・成分献血はダイエットにならない
・成分献血は体重男性45キロ、女性40キロ以上必要
是非あなたも時間がある時に成分献血にいかれてみてはいかがでしょうか?
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